車いす整備士とはどんな仕事をするの?

車いす整備士とはどんな仕事をするの?

車いすはユーザーにとって、日常生活でなくてはならないものです。しかし、購入したからといって、永遠に使えるものではなく、時々点検をお願いする必要があります。そこで頼りになる方達がいます。この記事では、車いす整備士のお仕事について紹介します。

車椅子人形と花

車いす整備士について

普通型手動車いすの点検整備、また安全に車いすを使用するための指導や専門的な知識・技術を持つ方のことを車いす整備士と呼びますなじみのある例を挙げると、車いすの購入や装具・歩行器などの修理を行う専門業者の方達です。

 

どんな仕事をしているの?

私自身もお世話になっていますが、障害のある方が日常生活を送る上で、いつもお世話になっている車いすや装具など傷みがある場合に、一つひとつ丁寧に手作業で修理をしたり、オーダーメイドで注文の多い装具や座椅子などを作製したりしています。

 

車いすの場合は、ほとんどがカタログを見て注文をするという事が多いですが、車いすを整備する側にとって注文を取るだけがお仕事ではなく、実際、障害の重い方が車いすを使用する際に、身体が当たる部分や座った時の安定性を補う必要がある場合には、クッションなどを身体に合わせて作製していきます。

 

仮に完成した後、再び座ってみて大丈夫であれば、好きな色を選択して仕上がれば引き渡しになります。初めて使用する方であれば、たたみ方や広げ方・足置きの高さ調整・坂道での操作方法まで指導します。

 

アルバイトからでも可能

車いすの整備士は、国家資格ではなく認定資格になっています。車いすを通してお年寄りや障害を持った方のサポートをやってみたい方は、認定資格を所持していなくても製作所でアルバイトから始める事もできるので、経験を積むという意味では良いと思います。

 

以前に私と初めて出会った方がいました。その方は福祉用具を通して「身体に障害を持っている方の役に立ちたい」と話していたのを覚えています。先輩方にいろいろ教わりながら、注文を請け負うことや、車いす当事者本人とコミュニケーションを取りながら頑張っていました。

 

そしてある時、私の車いすを新しくする為の寸法測りを先輩の方に教わりながらやっていた時のことです。選んだ部品が合わないなどがあった場合は「溶接などを行い合わせる」というのが正しい伝え方なのですが、初めて会った方はいつも「改造する」と言っていました。

それを聞くたびに、私は面白くて笑い転げていました。

 

自身でできるメンテナンス

福祉用具は、年に数回メンテナンスが必要になります。その中には車いすも含まれています。 業者さんにメンテナンスをお願いすることもありますが、自身でもできるメンテナンスもあります。

 

メンテ方法

1.車いすタイヤにすり減りがないかを確認・ネジに緩みがないかを確認する。

 

2.空気が入っているか。パンクなどはしていないか確認する。

 

3.車いすを操作した時、異音などがしないか確認する。

(異音がする場合は、ゴミなどが引っかかって回転しにくい状態です。取り除きしょう)

 

4.座面や背もたれ部分などが破れていないか確認する  緩みがないか確認する。

(緩みがあり座りにくい場合は、張り調整が可能な車椅子の場合は、適度に調整をしましょう。)

 

まとめ

障害を持った方達が、日常的に使用する車椅子は人それぞれ大きさも違えば、手動車いすなのか。電動車いす・リクライニング車椅子というような種類も違います。車いす整備士は、それらに応じて個人でメンテナンスが出来ない部分は、伝える事で代りにメンテナンスを行って頂けるので安心です。

 

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