ゲーム実況についての簡単な説明と視覚障害者の視点でゲーム実況の魅力をお伝えします。
この記事は、2019年11月11日に公開した「ゲーム実況のススメ」を大幅に修正・加筆したものです。
はじめに
私は子供の頃からゲームが好きで、スーファミや初代プレステなどの据置き型ゲーム機からPCゲームまでいろいろ遊んでいます。
ですが、画質がリアルで立体感のある最近のゲームは難しくてなかなかプレイできません。なので、実際に遊べる作品以外はゲーム実況を見てゲームを楽しむようになりました。
視覚障害者がゲームしたり実況を見るなんてイメージしにくいかもしれませんが、私がどんなふうにゲーム実況を楽しんでいるか、私の視点でのゲーム実況の魅力をお話ししていこうと思います!
配信ジャンルは作品数、実況者の数だけ無限大!
まず、ゲーム実況ってどんなものなのかを説明していきましょう。
ひとくちにゲーム実況といってもゲームの種類や実況する人によっていろいろな種類があります。
簡単に種類をあげると
・ゲームをしながらマイクの前で物語の解説や考察、攻略方法をしゃべりながら実況する「生声実況」
・ゲームプレイ動画に後付けで合成音声の声を入れた実況動画「ゆっくり実況・ボイスロイド実況」
・ゲームプレイ動画に後付けで字幕を入れ解説や攻略情報を入れる「字幕実況」
と、大きく3つにわけられます。
ゲームプレイ動画に音声が入るのが苦手という方は、字幕実況がおすすめです。
ただ、私は字幕を追っかけながら映像も見るという作業がすごく苦手で字幕実況は見ないのでここでは省かせてもらいますね。
実況スタイルも、攻略をメインにするためクリア済みのゲームをサクサク進めるものから、やりこみ系ゲームを雑談も交えながらじっくり実況するもの、初見プレイのリアクションを売りにしているもの、マルチプレイで複数人のフレンドさんとわいわい遊ぶものまで様々な実況スタイルがあります。
これだけたくさん種類がありますから、普段ゲーム実況に興味があってもどれから見たらいいのかわからないですよね(笑)
私の場合、まず攻略メインの実況でストーリーを把握した後に他のスタイルの実況を見ることが多いです。
このスタイルはもちろん生声実況でやっている方もいますが、ゆっくり実況やボイスロイド実況は後付けで音声を載せて編集しているためサクサクとストーリーを進めたり、たんたんとゲームの進行を解説していることが多いので、サクサク進行が好きで合成音声が苦手でなければゆっくり実況をおすすめします。
また二次創作が好きな方はゆっくり、ボイスロイド共にゲーム実況の他にキャラクター同士の掛け合いや実況者さんが創作したストーリーが楽しい動画もあります。
初めてゲーム実況を見るならRPGやサウンドノベル!
もし、これからゲーム実況を見てみようという方は、RPGやサウンドノベルなどのストーリーもの、エンディング分岐があるものをおすすめします。
サウンドノベルやエンディング分岐のあるRPGは、実況者さんによってストーリー分岐やエンディングへのたどり着き方が変わりますので、同じタイトルでも何度でも楽しむことができます。
また、実況者さんによってはムービーシーン以外の音声がないセリフ部分の字幕や物語に重要なテキスト部分も読み上げてくれます。
喋りのうまい方だと、すべてではありませんが画面の状況まで説明してくれるため、副音声つきで映画や海外ドラマを見ているような気分になりますし、目が疲れて画面から目を離したときも、何か他のことをしているときも画面の状況が把握できるので作業用BGMとしてもおすすめです。
海外には全盲のゲーム実況者さんがいる!
今回のこの記事をリライトする際、改めていろいろリサーチしてみたのですが、日本の視覚障害者とゲームに関する情報はとても少なく、どんな風に記事を書いていこうか悩みました(笑)
海外では障害者が遊べるソフトやコントローラーの開発が盛んなことは知っていましたが、リサーチする中で全盲の方でライブ配信しながらゲームをプレイする方がいる事を知りました。
この方は「オーバーウォッチ」や「World of Warcraft」をメインにプレイされているようです。私はまだプレイしたことないジャンルです。
というか、冒頭に書いたようなリアルな映像の対戦もの、すごく苦手なジャンルです。
どうやってプレイしているのかというと、ゲーム自体に障害者がプレイできるようアドオンを組み込み、ゲームを映すモニターの他にノートパソコンを横に置いてスクリーンリーダーでライブ配信に来た視聴者のコメントを頼りにゲームをプレイするスタイルです。
世界中の人にサポートしてもらいながらゲームが遊べるなんて素敵ですよね!
日本の情報は、アナログゲームもPCゲームも「視覚障害者専用」の情報を伝えていることが多いですが、実際のゲームが好きな視覚障害者は「みんなと同じゲームを遊びたい」という意見が多いようです。
最近は海外の有名なゲームやインディーゲームも障害者が遊びやすいようにカスタマイズできるゲームが増えてきました。ゲームのジャンルによっては難しいものもあるかもしれませんが、いつか日本の作品で健常者と同時に遊べる日が来ればいいなぁと思います。
最後に
最近のゲームは画質がきれいになり、立体感も増し、世界観がよりリアルになる一方、私が子供の頃に比べてプレイ自体が難しいものが増えてきました。
なので、実況動画コンテンツの発展でタイトルやストーリーが気になる作品を実況で見て楽しむことができてうれしいです。
また「この作品だったら私でもできるかも?」って思って挑戦してみて、実際に楽しめる作品の幅が増えるのもゲーム実況動画の楽しみ方のひとつだと思います。
もし、次回があれば、今度は私がプレイしてみて楽しめた市販ゲームと無料でダウンロードできるゲームについても語ってみようかなと思います。