人の優しさから生まれた点字ブロックのお話

人の優しさから生まれた点字ブロックのお話

最近わたし、東京に遊びに行ったんですね。で、移動のために駅に行ったところ、ホームの電車到着のアナウンスが「黄色い線の内側に……」から、「黄色い点字ブロックの内側に……」に変わっていました。改めて点字ブロックが世間に認知されているんだなってちょっと嬉しくなりました。そこで今回は、点字ブロックについて改めて調べてみたいと思います。

実は日本生まれなんです〜

車椅子も点字も外国生まれ。ならば点字ブロックも?と思いきや、実は日本のしかも個人の方が考案したものなのです。人の優しさや想いやりから生まれた点字ブロックのお話を、ひも解いてみたいと思います。

 

ヒントは当事者の一言から

その方は、岡山県で旅館経営者をなさっていた三宅精一さんという方です。

きっかけは、この方のご友人岩橋英行さんの視力低下し移動困難になってしまったことから。三宅さんは考えました。大切な友人のために何かできることはないかと。

そのときに、岩橋さんが「突起物ならわかる」というヒントをもらって、三宅さんの点字ブロック開発がはじまりました。

 

世界初!

1967年3月、考案者である三宅さんから寄贈された点字ブロック(プレート型)230枚を用いて、岡山県立盲盲学校近くの横断歩道の歩道側に世界初で点字ブロック設置されました。

 

三宅さんの取り組みは、多くの方の共感を得たのでしょう。

同年に大阪や京都でも採用され、さらに翌年には、東京都の道路局安全施設課がこれに着目し、東京から日本全国に点字ブロックが広まっていきました。

 

三宅さんの「友人を助けたい」という暖かな想いが行政を動かし、日本全国へと広まって行きました。

 

点字ブロックを世界へ

その後も三宅さんは、世界中の視覚障碍者にも点字ブロックを広めたいと、世界展開を試みました。しかし、実用的でないまがいものが多数登場し、その思いを断念せざるお得ない状況になりました。さらに、三宅さん自身もご病気のため亡くなられてしまいました。

 

しかし、その想いを弟の三宅三郎さんが引き継ぎ、試行錯誤の末2001年日本工業規格(JIS)に登録することができたそうです。

 

具体的にはJIS T9251として、点字ブロックの突起の形状・寸法・配列に関しての規定を定めています。これを受けて現在日本では、JIS規格に基づくガイドラインが設けられ、公共施設や駅・バス停など、視覚障碍者が安全に行動できるよう設置が義務付けられています。

 

2012年には、点字ブロックの日本JIS規格をもとにして、国際規格も定められており、世界のおよそ150か国で多くの視覚障碍者の安全歩行の助けとなっています。

 

点字ブロックの形状

さて、点字ブロックには用途に応じて2種類の形状があることをご存じでしょうか?

 

次の句からは、点字ブロックの形状や色、用途などについて見てみましょう。

 

点(警告)ブロック

丸い点がたくさん並んでいるのが「点ブロック」です。

これは駅のホーム・バス停・階段の1段目の手前・交差点前の歩道など、転落や衝突などの注意を促すために設置されています。

 

線(誘導)ブロック

線状の凸がいくつも並んだブロックは、線(誘導)ブロックです。長方形の線の片側が矢印のようになっていますがお気づきでしょうか?

これは進む方向を指し示しています。歩道や通路・駅の改札・公共施設の入口に向う通路などに設置されており、「この方向に進んでくださいね〜」と教えてくれています。

 

この2種類は組み合わせて使うようになっており、誘導ブロックで方向を示し、警告ブロックで階段などいったん止まって確認してから進むようになっています。

 

点字ブロックの色

街で見かける点字ブロックの多くは黄色い色をしていますよね?

黄色は注意を促す色の代表です。「進出色」とも言われます。この色を見た人には、色が飛び出して見える印象を与え、接触する意識を低減させる効果があるそうです。

弱視者にとっても道路の色と区別しやすくて、歩行の目安になる色になっています。

 

なかには、街の景観やデザインなどにこだわった色を採用している点字ブロックもありますが、個人的にはわかりにくいな〜と感じます。

 

まとめ

今回は点字ブロックにフォーカスしてご紹介しました。

 

目からの情報が少ない、あるいはまったくない状態では、移動時の情報収集はとても神経を使ったりします。そんなとき点字ブロックが敷かれていると、安心して歩けてとても助かります。

 

今回、いつも身近にある点字ブロックを調べてみて、これが日本のしかも個人の方の「友人のために」という暖かな思いからであったこと。そして、それが行政や地域を動かし、世界にも用いられていることに、驚きと感動を覚えました。

 

ちょっと規模は小さいですが、ぬっちーライフが伝えたいことにもつながるかなって思いました。

自己満足ではありますが(苦笑)

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