弱視やロービジョンの人はどんな風に見えている?

弱視やロービジョンの人はどんな風に見えている?

街中で白杖を持って、あるいはついて歩いている人を見た事がありますか?この記事を書いている私も視覚障害者、白杖ユーザーです。

一口に視覚障害者といっても、単純に目が見えないというだけでなく、いろんな見え方・症状がある事を知っていますか?

今回は、弱視やロービジョンの見え方についてお話してみようと思います。

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はじめに

私は、この会社に働き始めて1年になる視覚障害(弱視)持ちの女性です。

街中で、白い杖を持って、あるいはついて歩いている人を見たことはありますか?

私も毎日白杖をついて歩いています。

視覚障害者というと、単純に目の見えない人、白杖をついて歩いている人というイメージがあると思うのですが、実は人によって見え方や症状が様々なんです。

特に弱視や視野障害についてはなかなか説明がしにくいんですよね。

今回は、私が産まれてから人生を共にしている視覚障害、特に弱視について少しお話していこうと思います。

 

まず、視覚障害ってなに?

私は、産まれてすぐに髄膜炎の影響で視神経に障害を負って弱視になりました。

視覚障害とは、簡単にいうと目の視力が弱くなったり視野が狭くなったりして、生活に支障が出る、または困難に感じる状態のことをいいます。

視力がいい人は、自分から離れた物の色や形、距離をはっきりと認識することができますよね。

視覚障害がある場合、メガネやコンタクトで補正をかけても一定以上視力が回復できなかったり、視野が狭いと周囲の物や人にぶつかったり、段差につまずいたりと生活や移動に支障をきたしてしまいます。

 

ひとくちに視覚障害といっても、程度や見え方は様々で、大まかに分けて「全盲」「弱視」「視野障害」「ロービジョン」の4つに分けられます。

全盲は、医学的に光をまったく感じない状態をいいますが、弱視やロービジョンについては説明が複雑です。

弱視やロービジョンは、視力の低下や視野の欠損の他に、光の加減によって見えにくくなる症状や、物や景色が屈折して見える立体感がないなど、単純に見えにくいというだけでなく、複数の症状を抱えている方も多いです。

 

一例として私の目の見え方で説明してみます。

私の見え方もなかなか説明が難しいのですが、まず、両目の視力が右目と左目で違います

右目は紙面やスマホに目を近づければ見える程度、左目は物が右目よりもかなり縮小されて見えていますが、文字を読むことはできません。

視野もバラバラで、右目が広く、左目が狭い状態です。

右目を閉じると左目の視野が広がるので、まるで狭い範囲内で領土争いしているようです。両目で物を見ると物が二重に見えるため主に右目を多く使っています。

また、視神経からくる視覚障害なので、日によって眼球が痙攣するように揺れて頭痛やふらつきを起こすときがあります。

今回は、弱視・ロービジョンの見え方について簡単にまとめてみました。

この記事で少しでも私たちについて知ってもらえると嬉しいです。

今後も情報発信をしていきますのでよろしくお願いします。

 

 

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