車椅子は、身体に障害のある方や病気・ケガをした方達が使用する移動のサポートを行うものです。病院などへ行くと、玄関にたくさん並べられて置かれているのを見かけると思います。実は、同じ車椅子でもタイヤの種類があることを知っていますか。今回は、車椅子に使われているタイヤについて紹介します。
どんな種類がある?
みなさんがお世話になる病院で、車椅子のタイヤを気にして見る方は当然ながらいないです。タイヤには自転車と同じように、チューブ入りタイプとワイヤー入りタイプがあり、私も、車椅子を使いはじめた幼稚園の頃から約29年近くチューブ入りのタイヤを選択して使用していました。
社会人になり1人行動ができる様になってきた事で、よく車椅子のタイヤをパンクさせていました。現在でも、覚えているエピソードがあります。数年前に、知り合い数人とビーチ・パーティーの日にトラブルが起きました。車から降りて、砂道を後ろから押して手助けをして頂いた時のこと。突然「プシュー」という音が聞こえ、はじめの頃は気にも止めませんでした。
けれどもタイヤからどんどん潰れていくので確認してみると、古くて大きな釘が刺さっていました。急遽パンク修理のお願いをしたところ、現地まで駆けつけて頂いた事で修理ができ、助かりましたが連絡が取れなければ大変な事になっていました。
ノーパンクタイヤはどんなもの
分かりやすくいうと、ノーパンクタイヤとは空気を入れて使うチューブが入っているのではなく、固いワイヤーが入っています。ですので、空気を入れる栓がありません。内側にワイヤー・外側に地面と接触するゴムが付いたタイプになります。
外出した先で、タイヤがパンクする事やゴムがすり減ることで、起きる破裂するというトラブルなどが発生しないという意味では、とても使いやすいタイヤです。
しかし、地面から受ける衝撃について触れるとなれば、ワイヤーなので車椅子に乗っていて凸凹の道を移動するとなった場合には、タイヤが固いぶん身体に受ける衝撃が吸収されにくい為に、乗っていても乗り心地がよい。とは言えません。
車椅子が必要になり購入などを考えているという方であれば、どのタイヤが自身に適しているのかを検討することをオススメします。自身の生活スタイルに合わせてどのタイプにするかを選ぶ方が一番です。
タイヤのサイズ
車いすのタイヤも、自動車や自転車と同じ様にサイズがあります。標準タイプで18インチ・20・22・24インチのサイズがあります。介護用車椅子の場合は、16インチと標準のサイズより小さいサイズが使用されている車椅子もあります。
キャスター
車椅子の前輪のことを「キャスター」と呼んだりします。車いすを使用する方は、キャスター部分も、気になるところです。一見、何をやっても壊れそうには見えないのですが、破損したり、使っているうちにすり減ったりすることがあります。
その他にも外出をした際に、歩道を車椅子で移動していると下水道のカバーにキャスターがはまり動けなくなる場合もあります。動けなくなるのを防ぐためには、多少、大きめのものを選ぶと良いのですが、そのぶん車椅子が重くなってしまいます。
ミゾなどにはまらないために
車椅子は重くない方が良い。という方は多いと思います。では、前輪が下水道のカバーやミゾにはまらない為には、どうすれば上手く進めると思いますか。
自由に操作ができる方であれば、前輪タイヤを上げて、後輪のみだけでその場書を通過して行くことができます。介助者がいて後ろから押し補助をし、キャスターを上げるといった事が難しい方の場合は、ミゾやカバーに沿って真っすぐに進むのではなく、斜めに進むことでキャスターがはまらずに進むことができます。
最後に
車椅子を使用する方にとって、身体の一部でもあります。病気・ケガが完治し、普段の日常生活に戻る人もいれば、車椅子を使用しながら生活を送る障がい者や高齢者の人達がいます。 車椅子を選ぶ際はタイヤ・キャスターなどにも、注目してみるのも良いでしょう。