卒業シーズンを迎える学生さんにとって、一番緊張するイベントの1つに高校入試というものがあります。これは、地域の学校に通う生徒のみではなく障害を持っている生徒さんも同じです。そこで、今回の記事では特別支援学校で行われる入試について紹介します。
普通高校に行きたかった
私自身は、小学校に入学する1年生の頃から特別支援に通っていたというわけでもなく、地域の小学校から転校したという事もあった事もあり、正直なところ校内移動は便利とは感じていましたが、授業面に関しては、納得いく授業が受けられないという状況でもありました。
けれども、親自身は私と正反対の考え方で、自身が望む方向と違う進路を選択し結果的には嫌々ながら高校受験を迎えていました。現在でも「行きたい高校・着たい制服があったのにな。」と後悔だけが残っています。
2種類の問題が用意されている
高校入試の正式な呼び方は「高等学校入学者選抜」といい、それを分かりやすくシンプルな呼び方が「受験」や「入試」という言い方になります。特別支援では、中学部から、そのまま高等部へ入学してくる生徒さんもいれば、地域の中学校から志願して入ってくる方もいます。
そこで、特別支援学校では「入学者選抜学力検査」とテストが言わば高校受験でした。健常者の通う普通高校とは違い入試問題が2種類用意され、1つは一般入試問題を解き、次に学校側が独自で作成した問題を解答するという方法でした。
はがゆい気持ち
一般の中学から受験となると早い段階から、試験に向けた対策や面接などの練習を行い、本番に挑むというイメージが私にはあります。けれども、小・中・高校と一緒の特別支援学校では、柔らかいクッションに包まれている環境でもあったので、一般入試問題を見た時は、解答できない現実に歯がゆい気持ちになりました。
一般とは異なる合格発表
健常者の生徒が通う高校は大勢の受験生が集まり、緊張感のある中で筆記・面接を受け、合否が出る前に卒業式を迎え、3桁の数字まで受験番号があります。ですが、特別支援学校の高等部のに入学する生徒は、大人数ではないので受験番号も2桁でした。
また、合否に関しても競い合うという様な感じでは無かったので、ライフイベントが大きく変わる事により、両親の都合で通えない場合や本人の体調を考慮して受験をしない。という生徒を除き、受験生全員合格というシステムでもありました。
なので、障害の軽度な生徒から見た特別支援学校の試験は、物足りないと感じる児童生徒も中にはいたかもしれません。
おわり
支援学校の受験は、障害の程度が軽度から重度までの生徒に合わせて、問題の準備はされていますが、5教科を習っている生徒であれば、人生に一度の高校受験を一般入試問題で通実感して欲しいと思います。