休日などに行楽地や買い物などに出かけるといろいろなクルマを見かけます。天井に自転車を積んで移動している方やマリンレジャーが好きという方は、サーフボックスを取り付けています。しかし、時として四角くて重たそうなボックスを取り付けている車両も、見かけるのではないのでしょうか。今回記事では、車椅子用オートボックスについて紹介します。
オートボックスとは
身体に障害のある方で日常生活で車椅子が必要とする中、ご自身でクルマを運転する機会がほとんどで、手指にマヒがある方や助手席に乗る事が多いという方の中であっても、後部座席には「家族・友人などが座れるスペースを確保したい」方向けに、車両の天井に収納ボックスを設置し車椅子を横向きに納める事が可能な装置をオートボックス言います。
車椅子をどう入れるのか
マイカーの天井まで車椅子を持ち上げ、ボックスの中へ納めると言っても、イメージをする事が難しいと思うので、ここで簡単に紹介します。オートボックスへ車椅子を収納する際は、手元にあるリモコンで操作を行います。収納の役割となる大きな箱を取付時に左・右どちらかへ選択することができます。
また、180℃ボックスを回転させて、前後に動かしボックスを開け閉めする事ができます。オートボックスには、車椅子を引っかけられるフックが取り付けられています。車椅子の種類によって、座面の部分にバンドが取り付けられているタイプもあるので、クルマの座席に移動した後に、車椅子をフックに引っ掛けて収納する準備は完了になります。
車いすを折りたたむ作業は、フックで持ち上げた時に、折りたためる様になっているので、力の弱い方でも安心して使用する事が可能です。
取り付ける際は車椅子も必要
オートボックスを実際に取り付ける時には、車椅子ユーザーの方が実際に使用している半電動車椅子や手動車いすなどをお借りする場合があります。なぜなら、フックで、持ち上げた時、外れる事はないか、また途中で引っ掛かり機器が作動しないという事がないかを、入念にチェックする必要があるためです。大丈夫と判断ができた所で初めてユーザーさんへ引き渡しができます。
オプションが優れモノ
車椅子ユーザーの方々が外出した先で困る事は天気の変化です。自宅から出る前までは晴れていたのに、目的地に向かう途中で雨が降り到着後も、なかなか止まず車内で待機せざる得ないこともあります。その様な時に役立つものが、オプションで取り付ける琴のできるロールカーテンです。
クルマへの移動がとても便利です。雨天時には雨除けとして使用する事も出来ますし、晴れている場合には、日よけ代わりにも使用することが可能です。
少しでも異変に気付いたら
ここ数年で、オートボックスを取り付けている車椅子ユーザーさんが少しずつ増えて来ている様に感じます。長年に渡り使用している方はご存知だと思いますが、オートボックスを取り付けた後「いつもと動きが遅い」「開け閉め時に異音がする」などがあれば、すぐに業者さんへ連絡をする様にしましょう。
終わり
オートボックスは車椅子を使用しているドライバーさんにとって、重たい車椅子を自らの力で積み込みをせず、付属のリモコン1つで行える優れた収納装置です。もし、使用してみたいと思う方がいらっしゃいましたら、取り扱っている店舗の方へ相談してみる事をオススメします。