【車椅子バスケの経験を経て思う】車椅子スポーツは夢がある

【車椅子バスケの経験を経て思う】車椅子スポーツは夢がある

私が車椅子に乗るようになったきっかけは一番に子どもを抱っこして歩けなかったことで、松葉づえを使っての移動に困難や不自由さがあったからです。車椅子はある面便利なところが素晴らしいと思います。病気やケガで歩行が難しくなった方は勿論ですが、小児麻痺の影響で幼児期に四つん這いにはっていた頃を思うと私はとても助かっています。今回は車椅子スポーツについてお話したいと思います。

車椅子を使用するまでに

嫌でも車椅子生活を余儀なくされた方は沢山います。病気・交通事故など不幸がいつ自分のことになるかわかりません。人生の途中で下半身不随になると言う事は、死にたくなるほど悔やまれると思います。

 

ある障がい者スポーツ選手が「車椅子を使用していなかったら、この様な栄光の場にいなかっただろう」と言っていたことを思い出しました。オートバイ事故で脊髄損傷になった彼は、大分国際車椅子マラソン大会で何度か上位入賞の経験があります。

 

彼曰く「事故から立ち直るまでに精神的なショックは大きかった」と、それもそのはずです。人生これからという時期に、将来の道が閉ざされるような状況では誰でもそうなると思います。しかし、あくまでも個人的な考えですが、車椅子に乗っている人を見て「可哀そうだなぁ気の毒だなぁ」と感じるのは間違いです。

 

障がいがあろうと心の傷を乗り越えて一生懸命に活動しています。スポーツに関してもそうです。車椅子バスケット・テニス・ラグビー・サッカー・アーチェリー・ボッチャ等々たくさんの選手が車椅子で活躍しています。

 

スポーツ用の車椅子は少し違う

車椅子バスケットは動きの速さと技のカッコよさが面白く、座った状態からのシュートは力が要ります。ピーンと伸ばした手と手首の曲げ具合でシュートが決まります。小回りが利くようにキャンバーと呼ばれる車輪を八型(はがた)にした車椅子ディフェンスは、守備が固くてなかなか得点コートに入ることができません。

 

テニス用もそうです。ボールがコートのどこにきても返せるようにターンがしやすく素早く反応できます。スポーツ用の車椅子はほとんどキャンバーが付いています。

 

スポーツ用の車椅子は一般的なものと作りが違い、格好良さがあります。陸上競技用は前方に長く三角形に絞られて、スピードが出るようになっていて漕げば漕ぐ程加速が安定します。

スポーツができる喜び

私が車椅子を使用してスポーツをするようになったのは、バスケットボールを始めてからです。子どもをだっこする為に車椅子を使っていたのですが、スポーツをする為にはわりと早くから利用していました。

 

乗り始めは松葉づえより早く移動できるのが嬉しくて、毎週施設(バスケットボールリングが設置された施設)に通っていました。当時チームでの練習試合をするのが楽しくて、施設までの距離の遠さも気になりませんでした。

 

喜び爆発!全国大会選出

私が所属していたチームは沖縄県内で初めて結成されたバスケットボールチームで、最初は弱かったですが、県内初の全国身体障害者スポーツ大会が開催された時に選出されたチームです。現在は全国2位になるほど強くなっていてどこの試合でも活躍でき、チームの中にはパラリンピックに出場した方もいます。

 

県内で全国身体障害者スポーツ大会が開催されたのは、現在の県総合運動公園で行われました。県で初の全国身障者スポーツ大会として、バスケットボールチームは脚光を浴びていました。期待がかけられ新聞や報道で騒がれましたが、全国レベルにはとても及びませんでした。

 

ですが、選手として全国大会に選ばれた時は涙が出るほど嬉しかったです。バスケットボールスポーツをやっていて本当に良かったと思いました。車椅子スポーツは今ではどの競技でも花形スポーツとして大きな夢を持つことができます。

最後に

病気や事故により障害を負うと苦痛や精神的なショックは隠せません。そのような状態から抜け出すにも個人差はありますが、生き抜くために頑張り努力する事は大切です。手足がなく義足や車椅子であろうと落ち込むばかりでは何も始まりません。趣味やスポーツなど喜びと夢を持ちましょう。

 

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