「医療・介護・競技・日常用」と車椅子の種類はたくさんあります。病気や事故などでどうしても必要な車椅子もありますが、今回は私が所有している日常用やスポーツ競技用の車いすについての購入エピソードをお話します。
スポーツ競技用の車椅子は以外に高い
車椅子は用途によって様々で、利用者の身体にあった寸法や病状に合わせることが非常に大事です。大きすぎても小さすぎても使いづらいものです。スポーツ競技の車いすはほとんどオーダーメイドで作っています。
現在は市町村の福祉課を通して車いすの購入補助がありますが、以前(7・8年前)はスポーツ用や競技用の車いすは趣味・娯楽に該当するので、自費購入しなければなりませんでした。日常用は友人に譲って頂いたものを使用していました。
初めてバスケット用を購入して出来上がった車いすを、業者から受け取った時の嬉しさと期待のドキドキ感を思い出します。ちょっと漕いだだけのスピードやハンドリーム(漕ぎしろ)に触れただけでぐるりと廻るターンの軽さは素晴らしかったです。
それからは練習に行くのが楽しみで、チームでのスピード競争は状態が良く(持ち点が高い)ことで負けないものがあり、シュート率も個人的には上がったように思えました。ディフェンスも回転の良さが影響して、上手くなっていくように感じられました。
次に購入したのはマラソン大会に出場する為のレーサー(陸上競技用)でした。車いすバスケットからマラソン用の購入には色々な事がありましたが、一番の購入理由はスピードが出せる魅力に魅かれたことです。バスケットとは違い、物凄いスピードで走れることへの憧れもありました。
ディスクを使用して走るときの音や格好良さは、見ていても実際に走っていても誇らしいものがあります。操作での緊張感とコーナーでのスリル感は、経験した人にしかわからないと思います。
そのような車いすの購入費用は高く、加えてスポーツや競技を継続していくのも維持費が掛かります。バスケット用はオプションを含めると約35万円。マラソン用がディスク等オプションを含めると高いもので約60万円はします。それとタイヤなどパンクした場合は1万円以上掛かります。
日常用の車いすは10万円の補助金にプラスしてオプションを入れてオーダーメイドで作る方がほとんどで、色や形など好みも自由に選べます。現在は日常用の車いすを個人的に購入して、外出用・冠婚葬祭用にファッション感覚で使い分ける方もいます。
車いすの進歩
車いすは製造販売業者が多くなり、価格や形の改良の進歩が進んでいます。交通事故による若年層が進むと同時に脊髄損傷を患う若者も多くなって、怪我や精神的なショックからの立ち直りには相当な頑張りと努力が必要だったと思いますが、格好良さやスタイル重視の車いす利用者が増えて個人購入で用途別に種類を待ち、使用する方もいます。
まとめ
病状や状態にあった車いすを選ぶことが一番に大事です。個人オーダーで若い方は形やスタイルを気にしての購入も増えています。スポーツ競技用の車いす購入費用は高いですが、健康維持とリハビリに繋がる効果もありますし、障がい者スポーツへの活躍と夢の可能性が持てます。