車いすの種類は、介護用・普通型・リクライニング・スポーツ・電動と幅広く、用途や身体の状態に合わせて選択することができます。完全オーダーでは、細かな部分まで自身の好みに選べるので車いすの印象も変わります。 ここではスポークという部分について紹介します。
スポークとは何か
「スポーク」という名称を初めて耳にする方もいると思うので、皆さんが知っている自転車を例に説明します。自転車には、チェーンと2本のタイヤペダルがあり、ペダルをこぐ事でチェーンが動いてタイヤが回転しています。スポークとは2本のタイヤにある1棒状の部分のことを言います。
スポークを変更するきっかけ
幼稚園の頃に、車いすに出会った私自身ですが、その頃は普通型の車いすでオーダーメイドであっても。選べる範囲は決まっていてシートや座面の色だけでした。時代と共に車いすを注文する上で選べる範囲が広がりました。
スポーツタイプの車いすに変えたのは、高校時代の時「カッコイイデザインがあるよ」と業者さんに教えて頂き、後に車を運転する時期までのことを見据えての「スポーツタイプに慣れる」という目的でもありました。しかし、学生の時母親がクルマを持っていなかったので、外出する時は路線バスを使いショッピングにでかけました。
車いすのスポークを変更するきっかけになったのは、私より年上の方がカッコイイ車いすに乗りキビキビと操作して、買い物をしている姿を見かけたのがスポークを変更するきっかけになりました。
スポークで車いすの印象が変わる
長年、車いすを使っていると自然とフレームに歪みが出てくることがあります。新品で購入してもおよそ7年から8年で新しい車椅子を購入するわけですが、私が「スポークを変更したい」と希望したのは、スポーツタイプの車いすを選ぶ様になって10年後でした。
シリーズ(デザイン)フレーム色・キャスターのサイズやタイヤのサイズ、アクセサリーなど選んでいく中で、今回は「自転車と同じ棒状のスポークではなく、カッコイイスポークにしたい」と担当の方に相談をしたところ、スポークが載ったカタログを見せて頂きました。
スポークにも種類がある
車いすのスポークが変更できると知った時、驚くと同時に気持ちのどこかでワクワク感がありました。だって棒状のスポークを卒業できる。とも思いましたし、ようやく大人に見える車いすになる。と思いました。
種類
・棒状タイプ
・カーボン製 3本
・カーボン製 4本
などがあります。
カーボンタイプは、棒状に比べてプレート状になっているのでお手入れをする手間がありません。操作中にはあまり気づきませんが、車いすを動かしていない時に見るとカッコイイと感じます。また、出先で小さい子供たちが車いすに興味を示し寄って来て、触れても手の指をスポークに挟むという事がないので、子ども達とふれ合う機会が増えます。
普通型車いすにはスポークカバー
スポーツタイプの車いす以外に、普通型の車いすやリクライニング型の車いすでも、ドレスアップのアイテムとしてスポークカバーがあります。ディズニーキャラクター・ポケモン・サンリオの仲間たち・機関車トーマス・宇宙をイメージしたデザインなどなど、たくさんの種類があります。
私自身が学生の頃は、スポークカバーの普及が始まったばかりだったので。取り付けたとしても透明色だったので、シールなどを貼ってデコレーションをしていました。
スポークカバーは、車いすを購入した後でも取り付けることが可能です。オシャレな車いすにしたいと思う方にはおすすめです。
最後に
車いすのスポークやドレスアップできるカバーは、見知らぬ人に出会った時の印象を変えるアイテムです。またカーボンタイプにおいては「この方は活発そう」という印象を与えることもできます。ユーザーにとって、毎日お世話になる車いすです。新しくする際は、自身の個性として、スポークやカバーを変更しても良いと思います。
そうする事で「車いすに対する印象が変わる!」と思います。