車椅子は足! オーダーメイドで納得!? ~値段や状況に応じて購入やレンタルの選択~

車椅子は足! オーダーメイドで納得!? ~値段や状況に応じて購入やレンタルの選択~

「この車椅子は狭いなぁ!背もたれに違和感がある!」など不都合があると、毎日の生活にも支障が出てしまいます。そのため、日常用の車椅子はまず体に合ったものを選ぶことが大事です。車椅子は障害や利用目的で値段が異なり、種類も色々あります。車椅子を検討されている方には、購入・レンタルなどの選択肢があると思います。車椅子選びについてお話しましょう。

青空と車椅子人形

障害や状態によって異なる車椅子

どの車椅子が良いと言う決まりはありませんが、病気や障害によって異なります。主に利用されているのは、下記の状態などです。

 

【脊髄損傷】

脊髄損傷は、脊椎の脱臼や骨折によって脊髄が圧迫されることによって起こり、脊髄腫瘍やヘルニアなどによっても障害が発生します。脊損とも呼ばれ、現代の医学でも回復させる決定的治療法は見つかっていません。上半身は運動機能の影響が少なく自力走行ができるため、高さや幅・長さは個人オーダーで決める場合が多いです。

 

【脳血管障害】

脳血管障害は脳出血と脳梗塞に分類され、脳内出血とクモ膜下出血、脳血栓・脳塞栓に分類されます。身体の大きさや病気の症状に合わせてスタンダード・モジュールタイプになり、脳性麻痺・進行性筋萎縮・リウマチ性疾患の介護・介助用が主です。

 

介護を考慮した車椅子選び

介護用車椅子に関しては統計的な数値を目安に考えられたサイズで、介護する方のことも考慮して選ぶとお互いにとって使用しやすいものとなるかもしれません。

 

一般的な介護用の車椅子は床から座シートまでの高さは、ひざ裏から足裏までを5センチほど長くして、幅は座ったときにお尻から3~5センチ程広い長さに。背もたれは座シートから肩甲骨の下まで約40センチの高さが適しているといわれています。実際に乗り心地などを確かめて、ストレスなく使えることが大切です。

 

屋外や屋内の使用環境によって車椅子に必要な大きさは異なり、バリアフリーが整った通路幅や広さが介護の妨げにならないよう考慮する必要があります。ハンドグリップの高さは、介護者が軽くひじを曲げて力の入れやすさなどを目安にすると良いです。

 

入院期間が長くなると、医師や看護スタッフとの関わりが多くなります。食事やトイレ・機能回復・リハビリなど介護する人のありがたさは尊いもので、退院して日常生活ができるようになった時に健康の有難さをつくづく実感します。

介護用車椅子

車椅子の購入とレンタル

車椅子は自力歩行が難しくなったとき必要になります。現在は制作業者や販売店が多くなり、個人オーダーで購入する人が増えましたが既製品の種類も多くなりました。また、外出先での一時的なレンタルもあります。それぞれの違いについて見ていきましょう。

 

〇個人オーダー

身体や状態によって寸法を決める事ができて、値段は高目になりますがオーダーで注文すると納得ができます。車いすバスケットボールや車いすテニスなどスポーツ用製作に重宝されています。

 

〇既製品

最近の既製品はネジの位置を調整することで、適度な寸法にできる商品が多くなりました。一概に言えませんが、個人オーダーよりは安く利用できると思います。

 

〇レンタル

急に必要となる。など、いざというときにレンタルがあります。65歳以上になると保険適応があり、福祉用品として購入補助が無くなりますのでレンタルの検討が良いと思います。

 

購入とレンタルの利点

車椅子購入やレンタルした場合のメリットを紹介します。

 

車椅子の長期間使用の場合、購入すると落書きや名前などを書いて汚しても気を使う必要がなく、購入費補助を受ける事が出来れば種類の幅も広がります。

 

レンタルは初期費用を抑え、負担軽減や福祉用具貸与対象として所得に応じてレンタルができ、修理など定期的な点検やメンテナンスができます。

 

車椅子を日常的に利用して「要介護・要支援」の認定を受けている方は、介護保険制度を利用して費用の1割(所得に応じて2・3割)でサービスを利用することができます。

 

オーダーメイドによる車椅子

事故や怪我で車椅子が必要になり、1週間あるいは2・3か月とある程度の期間利用する場合は、サイズや使いやすく調節できる既製品など、値段やレンタルを検討して考慮するのも良いと思います。

 

病気或いは事故などで脊髄損傷になり車椅子生活を余儀なくされた方にとっては、体の一部として長く付き合っていかなくてはなりません。そのため、日常的によく使う車椅子体にフィットして違和感がない事が大事です。スポーツ競技用になると微妙な調整で、動きや記録が伸びる事もあります。

 

私が車椅子で生活するようになって30年余りになります。車椅子を長く使うことになれば生活の一部と言うより、体の一部として付き合っていかねばならず、言うなれば足の様なもので日常用の車椅子はオーダーメイドで作ります。

 

まとめ

怪我などで急に車椅子が必要な場合には、身体サイズに合わせて使いやすくするなど利用目的で購入できる種類は多数ありますので、既製品や値段・レンタルも考慮に入れて検討するとよいでしょう。病気或いは事故で体の一部として一生使用する車椅子は足でもあり、日常用や競技用はオーダーメイドで作ると納得できます。

 

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