車椅子使用者と聞くと、怪我をした方・交通事故などで障害を負った方・お年寄りなど印象が強いのは大人の方達です。しかし、広い視野で見てみると未就学児である子ども達も、移動手段として使用しているのを見かけます。しかし、ベビーカーと勘違いする方が多いようです。
子ども用車いすについて
「車いす」と聞けば、自身の力で車輪を回し、前進や後退・右左折と行きたい場所へ操作する。というイメージが強いと思います。しかし子ども用車いすには、介護型のバギー型車いすと普通型の車いすがあります。
成長に合わせて
車椅子は、成長に合わせて選択していくのですが、医療機器の必要なお子さんや普通型の車いすでは、座位が不安定なお子さんについては、バギーの車いすを選択することが多いです。現在のバギーは、おしゃれなデザインが多いですが、私自身が、幼児期の頃は、地味なデザインだったので「赤ちゃんみたーい」とよく言われていました。
バギーがベビーカーに見えてしまう
最近では、バギーを使用しているお子さんも増えてきてはいますが、まだまだ理解が浅いからなのか「大きい子がベビーカーに乗っているよ。」という親子の会話を外出先で耳にする時があります。障害の程度によって、車椅子を使用するお子さん。バギーを使うお子さんと違ってきます。
見分けるには?
車いすに関しては、家族以外の方が見ても認識はできますが、バギーにおいてはベビーカーに間違いやすいと思います。しかし、見分ける方法があります。
見分け方については下記の通りです。
・ベビーカーより大きく背もたれ部分の角度調整ができる。
・クッションやベルトが付いている。
・シートの部分にキルト製のキャスターが取り入れられたデザインがある。
・大きめの収納スペースが確保されている。
などがあります。
バギー以外にも車いすがある
小学校へ入学するのをきっかけに、バギーから自身で操作して動くことができる車いすへ乗り換えるお子さんもいます。私自身も、車いすに出会ったのは、小学校へ入学する前の時でした。(当時6歳です)
しかし、身体が小さかったので小児用であってもサイズ的には大きく、ステップに足をのせても、滑り落ちてしまい「これでは、骨折に繋がりかねない」という判断で、足置き用のベルトを付けて、上に足をのせて車いすに座るという方法で使用していました。
初めて車いすを自身の力で操作して、動けた時は嬉しくて両親・訓練士・医師へ「見て。見て。上手でしょ。」と幼心なりに自慢していました。(思いだすと照れくさくなります)
最後に
大人用の車いすと違い、子ども用の場合には、見た目だけでは判断ができず「ベビーカー」と誤解することも多いです。しかし、必ずしも、タイヤにリングが付いているタイプのみが車いすではなく、バギー型車いすもあるという事も知って頂ければ幸いです。