日常生活で車椅子の方や障害者の頭を守る保護帽

日常生活で車椅子の方や障害者の頭を守る保護帽

出掛けた先で、カラフルでデザインが変わった帽子をかぶり、ポツポツと穴が開いていて、ツバキが付いている帽子の上から、スポンジの様なヘッドギアを付けている方を見かけることはないでしょうか。 この記事では、頭部保護帽について紹介していこうと思います。

保護帽とは

クッションの素材で使われている帽子のことを良い、てんかん発作で転倒するリスクがある方や杖や自力歩行が不安定な方が、転倒した場合の頭に受ける衝撃を和らげるほか、怪我防止として使用します。ヘッドギアまたはヘッドガードと呼ぶこともあります。

 

特別支援学校で出会った帽子

小学校4年生までは地域の学校へ通っていたため、特別支援学校(旧養護学校)へ転校するまでは、保護帽のことを知りませんでした。しかし、クラスメイトや同級生のほとんどが保護帽を使用していました。最初は私自身も「変わった帽子だなぁ」と、不思議に思いました。

 

しかし、ある日杖で歩いている友達が転んだ瞬間、頭を打ち付けるのが見え「危ない」とヒヤリとした気持ちになるのも一瞬で、起き上がる前に帽子を外して「痛いわなぁ」と言いつつケラケラ笑い「これ。素材がスポンジだから振動が凄いよ。頭を守るための帽子」と言って教えてもらい、保護帽を知るきっかけになりました。

 

実際に体験して思った

私自身も、保護帽にお世話になったのが特別支援学校に転校してからでした。学校の授業で歩行訓練や苦手な動作を練習する時間が5教科の国・数・理・社・英以外の時間に設けられていたので、保護帽をかぶりトレーニングをしていました。

 

普段は杖で歩いていたので自立活動の時は、杖なしで歩くというのを練習していて立ち止まるという事ができずに、壁に大当たりをするか後ろに転んで後頭部を打ち付けるかでした。

 

保護帽を使用していた事で確かに安全ではありましたが、軽く頭をぶつけただけでも、衝撃は凄くフラフラになることが多かった様な気がします。

スポンジの厚さが違う理由

保護帽も、1人ひとりの頭のサイズに合わせ製作します。倒れやすい方や歩行が不安定によって転倒することで、頭を強打した際に受ける衝撃を和らげるため、よくぶつけてしまう場所に、スポンジを厚く入れている場合があります。

 

まれにスポンジが少ないと、強い衝撃で気分が悪くなり嘔吐などに繋がる可能性があるので、注意が必要です。

 

穴を開けて涼しく

現在の保護帽に使われている素材は、メッシュタイプが多く暑い夏場は汗をかいても、通気性がよく熱がこもるという事は減りましたが、当時出会ったタイプは、スポンジに皮を貼り付けたものだったので、保護帽は、必ず穴をポツポツと開けていました。

 

杖を使っての歩行や自力歩行以外に、車いすを使っている友達も当時は元気者が多かったので、安全のためにという点では、保護帽を日常生活で使用している友達は多くいました。

 

おしゃれアイテムにもなった

子どもから大人まで、保護帽は幅広い年齢の方が使用しています。十数年前に比べるとおしゃれな保護帽が増えてきました。カラーはもちろんのこと、デザインなども市販の帽子と同じくツバが付いているタイプも出てきています。

 

以前は、保護帽を使用する方も抵抗はあったと思います。しかし、おしゃれなデザインになることによって、外に出かける方も増える様になるのではないか。と個人的に感じます。

 

まとめ

日常生活を過ごす中で、てんかん発作を持っている方・歩行が不安定な方がいつ転倒しても、頭を保護するための帽子について紹介してきましたが、病院や買い物先で保護帽を使用している方を見かけた時は、不思議に思う事もあると思いますが見守って頂けると幸いです。

 

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