障害を持つ生徒がいる特別支援学校は教室移動が楽しい

障害を持つ生徒がいる特別支援学校は教室移動が楽しい

学校

近年、特別支援学級や学校について多くの方が耳にする様になりました。ですが、私が学生だった頃は、あまり知られていなかったのか、障害を持った生徒が地域の学校へ通える様な

支援学級の設置をしている学校は少なかったイメージがあります。

情報が少なかった特別支学校での教室移動について、当時を振り返りつつ紹介します。

幼なじみの仲間

私には、地域の保育園・幼稚園・小学校と地域の幼なじみと一緒に勉強し、遊んでいた仲間がいました。しかし、進級していくにつれ教室移動も増え階段を使用しなければできない授業があり、5年生の新学期から特別支援学校(旧 養護学校)へ転校することになりました.

地域の学校では、体育以外の科目は友達の助けを借りながら、休み時間を過ごしたりしていました。当然、障害があるということで周囲から「いじめ」を受けることもありましたが、小学生ながら深刻に受け止めることもなく、笑いとばしていた記憶があります。

 

4年生の修了式・離任式の日。全校集会で名前を呼ばれた時は、自身でも驚いていたのは確かですが一番驚いたのは同じクラス以外の幼なじみだったと思います。

校舎の大きさにびっくり

特別支援学校に見学へ行った時、最初にびっくりさせられたのは校舎の大きさです。外観から見ると学び舎ですが、校内に入ると天井が高く話し声が響きホテルにいる様な印象を受け、校内を歩いてみると廊下も長く迷路にも感じました。

 

そう感じるのも当然!地域の小学校と違い、見学をした特別支援学校は、下は小学1年生(6歳)から上は高校3年生(18歳)児童生徒が1つの校舎で学び過ごしているという場所でもありました。

登校時間は賑やかな校内

肢体不自由の障害者が中心の学校だったので、移動がしやすいようエレベーターのほかにスロープが在りました。朝の登校時間になると、スクールバスで通う生徒や保護者の送迎で通う生徒。自宅が遠く通学をすることが難しい生徒は、寄宿舎から通う生徒もいました。

 

授業の開始時間が、小・中・高と同じだったので、登校時はいつも賑やかな様子を見ていました。賑やかであったぶん車いすで渋滞していたのも確かです。地域の学校では、あまり使用する事がなかった車いすを、特別支援学校では使うことができました。

 

朝の登校時に車いすで教室まで移動した時は、エレベーターで2階へ行くよりスロープで行き来した方が速かったので、杖で登校する日以外はスロープで2階まで行っていました。

5分勝負の教室移動

特別支援学校は、登校の時間以外に教科ごとの休み時間が全生徒同時だったのを記憶しています。小学生はそれ程、教室移動がなかったので、休み時間が短くても授業に遅れるという事がなく、とても助かりました。しかし、中・高となれば5分の休み時間が教室移動への勝負に早変わりです。

 

授業科目が増えて、2階の教室から1階への教室へ移動することはもちろん、体育は体育館への移動であったため、5分の休み時間が勝負でした。完全バリアフリーだけあって、高校の先輩方の教室を横目に、「急げ」というのが多かったです。

廊下が長いからワクワクする

車いすや歩行器・杖など、自身にあった移動手段で、教室から出て動ける喜びは大きいです。小学校から高校まで通う生徒は、12年間通うということになりますが小・中・高の児童生徒が、一緒の建物で過ごしていると学年は違っていても、授業の様子を知ることができたので、長い廊下を歩く度に楽しみがありました。

まとめ

支援学校と聞くと、障害のある児童生徒が行く場所であり、様々な経験ができないという様なイメージを持つ方も少なくないかもしれません。しかし、そんなことはなく学校がバリアフリーなだけで、授業の内容は健常も障害も変わらない。ということを知って頂ければと思います。

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