特別支援学校には、身体・知的・ろう・盲というように、障害ごとに合わせて分かれています。近隣に学校がなく遠距離から、通わなくてはならない生徒のために寄宿舎を設置している特別支援学校もあります。この記事では、寄宿舎生活を送りながら、登校した当時を振り返りつつ当時の寄宿舎生活について紹介したいと思います。
小学生から家を離れる
地域の学校から特別支援学校へ転校して、新学期がスタートすると同時に寄宿舎生活がスタートしました。当時10歳だったと思います。布団はもちろん。学習用品一式と最低限の生活に必要な日用品を持って校門をくぐりました。
地域の小学校へ通い慣れていたこともあり、私自身の特別支援学校はなんだか違和感があり緊張はありませんでしたが、若干「学校生活が送ることができるのか」という気持ちが大きかったです。今まで、近くに両親・兄妹・友達がいる生活があった環境から、急に離れはじめての場所で、集団生活をするのですから・・・
寄宿舎の先生が両親の代わり
学校が終わり、下校時間になった時は不思議と寂しさを感じていました。玄関にはスクールバスで帰宅する友達や親が迎えに来る友達がいました。しかし、寄宿舎で生活を送る生徒は、担任の先生と寄宿舎まで行き、そこで宿舎の先生に学校での様子を伝えていました。
学校と同じように職員室があり、学校から帰ると必ず連絡帳を出すという決まりがありました。寄宿舎から通う生徒は、全体でおよそ32名のうち小学生のメンバーは4人でした。地域の学校だと外で遊んでいる時間であっても、宿舎では外に出るという事ができず、帰ってきて真っ先にお風呂へ直行し、宿題・明日の準備などを常に側にいて一緒にやっていました。
規則正しい生活
集団生活を共に送る生徒は、規則正しい生活をしながら学校へ通います。規則正しい生活と聞くと「早寝・早起き・朝ごはん」の印象を受けるのがほとんどでしょう。私自身も、最初はそう思いました。宿舎では、一日の流れがあり全員が朝と夕・夜の時間に30分刻みで次の日課をこなしていた記憶があります。時には学校の宿題やテスト勉強をする時間をどうすればいいのか。と考える事もありました。
寄宿舎生活の一日
6:00 起床
6:30~7:00 洗面・着替え・清掃
7:00~7:30 朝の会・ラジオ体操
7:30~8:00 朝食・食堂清掃・登校準備
8:30 集団登校
15:30 下校
16:00~17:00 おやつ・お風呂・明日の準備
17:30~18:00 夕食・清掃
19:00~20:00 学習・係り活動
20:30~21:00 日直引継ぎ・就寝準備・消灯
でした。
1人暮らしの練習だ!!
当時を振り返ると、親元を離れて宿舎に入ったことで、身の周りの事は自身の力でやる。というのを教えて頂き、汚れものを洗う・干す・取り入れる・たたむ・しまう。という事も、やっていたので、寄宿舎生活は、一人暮らしをした時にも困らない様に練習ができる場所でもあったと考えます。
まとめ
障害があることで、地域の学校へ通うのは難しいと思う方もいるのは確かです。しかし、必ずしも、自宅から特別支援学校に通うということだけがベストという訳ではないはずです。
自宅を離れるということは、両親や本人も勇気がいります。社会人になった時、宿舎生活が役立つ時が必ずやって来ると思います。