自動車改造助成を活用して社会参加をしよう!

自動車改造助成を活用して社会参加をしよう!

車

身体に障害があるため、一般の自動車を運転することが困難となった時、個々の障害の状況に合わせて改造する必要があります。しかし、全額自己負担となると、なかなか難しいのが現状です。今回の記事では、車両を改造するために必要な費用の一部助成について紹介できたらと思います。

車両改造助成と目的

身体に障害を持つ本人がクルマを運転する場合や、自身で運転が困難とされる重度障害者・その家族の方が改造する場合に、費用の一部を助成する制度であるほか社会参加への促進を図ることを目的としています。

初めて手続きをして驚いたこと

私が自動車改造助成制度を知ったのは、およそ10年前だったと思います。自身の体調を崩したことで、これまで乗ってきた自動車を改造しなければならない。となったのがきっかけでした。それまでは「自動車改造助成制度」というのは、耳にしたことがなく「車を改造するとなれば、全額自腹だろうなぁ」と思っていました。

 

しかし、クルマを改造する時にも助成が受けられることを知り、窓口へ申請をしに行くと運転免許の条件があり、アクセル・ブレーキは手動装置に限る。という内容が記載されていなければ手続きができません。という担当者からの返事を受けました。正直、驚きました。

 

身体に障害があり自動車を改造した場合、車検証の内容も変更する必要があったため、多少不便な部分もあり「はじめから、改造してクルマを運転する方達は、手続きをするのも大変だなぁ。」と感じることが多かったです。(現在は、車検証の変更等はありません。)

どの範囲まで助成はできる?

一人ひとりの条件に合わせて、自動車の運転を手だけで操作ができるようハンドルには、旋回ノブを取り付けるほか、アクセルやブレーキ操作を行う手動運転装置の取り付けなどがあります。

右手が不自由な方向け用で、左ウィンカー取り付け・左アクセル取り付けなど、比較的幅広い範囲で助成を利用することができます。

 

各都道府県によって助成される金額など異なりますが、およそ5万円から20万程とあったので、その幅にも驚かされました。しかし「少しでも助成があると助かるね」と思うと同時に「クルマを改造するのにも、助成制度が使えるのであれば、できるだけ長く乗りたい」と個人的に思うこともありました。

助成を申請する時に必要な書類

ここで、自動車を改造する時申請に必要な提出書類等について紹介します。

必要な書類

・自動車改造見積書(改造を行う工場で作成します。)

・改造をするヵ所のカタログ

・車検証

・障害者手帳 

・運転免許所

・印鑑

などが必要です。

助成は一度のみ?

自動車の改造助成は一度手続きをすると、およそ5年間を経過していなければ申請をしても通らない可能性があります。ですので、クルマを改造する際は自動車改造助成が適用される頃の時期まで、乗れそうな自動車を選ぶのもポイントになります。

まとめ

身体障害者にとって、クルマを運転して専門学校や仕事・買い物に出掛けるのは、健康な方と一緒で変わりません。免許を取得するまでは、親の手を借りて出掛けて「出かけたい」と思う時にできないと思った方も多くいるかもしれません。

 

しかし、改造助成を使用してマイカーを運転する事ができれば、自ら動ける範囲を車椅子より大きく広げることができます。助成を活用して外の世界を楽しみ、社会参加を目指して欲しいと思います。

 

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