障害者(児)がいる家庭の中で、両親のどちらかが病気なので他界したとします。その場合、遺族年金の受給が受けられる可能性があります。健常者の子供がいる家庭と障害者の家庭では受給期間が変わるのでしょうか。体験したエピソードを含め紹介します。
父が残した最後の言葉
皆さんは、小さい頃お父さんが大好きでしたか?それとも、お母さんが大好きでしたか?私は、どちらとも言えない。という答えの方が正直なところです。私の父は、病気で亡くなったと聞いています。けれども、何処へ出かけるのも一緒に出掛けていた記憶があります。
正月の大晦日には、家族全員で0時に鳴る除夜の鐘を聞きに行くのかな。と思っていましたが、そうではなく兄と母を留守番させて、私だけを連れて「一度で良いから、聞かせてあげたい。」と普段座る事のない助手席に座らせ、あつあつのココアを手に、聞きにいきました。
その後、数年が経ち「お父さんがいなくても頑張れるよね。俺の子だ。大丈夫さ。見えないけれどずっと側にいるよ。側にいるからね。」という言葉だけを言い残して天国へ旅立ちました。葬儀については記憶にありませんが、親戚の話では、悲しい思いをさせたくなかったという想いが、お父さんにあり記憶を消したのだろう。と話していました。
遺族年金とは何か
国民年金や厚生年金に加入していた方が死亡した際に生活を一緒にされていた家族・祖父母・兄弟姉妹が、受け取る事ができる年金のことをいいます。また、遺族年金には、2種類のものがあり遺族基礎年金と呼ばれるものと遺族厚生年金に分けられます。
子供がいる場合の受給期間
当時はまだ私が8歳・兄が12歳でした。当然ながら、年金制度については知りませんでした。理解できたのは、高校に進学した時です。学校へ行き勉強をするよりも、制度を学ぶ方が一番の楽しみであったので、役所の窓口へはいつも母と行っていました。
受給できる期間については、健康な子と障害を持っている子がいる世帯によって変わります。期間については、下記の通りになります。
健康な子供がいる世帯
18歳になった年の3月31日までの方(例えば6月生まれの方であれば、翌年の2月頃まで)
障害がある子がいる世帯
障害者手帳を持っていて1級または2級の方
※なお、受給するには条件がありますので状況によっては受ける事ができない場合もあります。
最後に
これまで一緒に生活を共にしていた家族が亡くなるのは、とても悲しい出来事でもありますし、寂しい気持ちにもなると同時に生計を立てている方であれば、今後の生活に対する不安などもあると思います。
ですが、遺族年金の事を知り対象になった場合は、不安が和らぐ事もできるので、窓口に問い合わせてみてみることをオススメします。