2011年(平成23年)3月11日のできごとは現在も忘れられない日となり、悲しみに包まれえた日となった事を皆さんも覚えていると思います。そう東日本大震災です。今回の記事では、震災をきっかけにはじまった防災ラジオの配布について紹介したいと思います。
防災ラジオとは?
台風や地震といった自然災害が発生した場合、避難・警戒レベルに達する前に各市町村から行政無線を通じ、避難準備・行動・避難所等の開設場所などを緊急情報として、FMの電波を利用して自動的に情報を受信します。LEDランプの点滅と同時に大音量でお知らせが可能なラジオです。
3:11で普及はじまる
日本は地震が多い国と言われています。1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災の頃は、私自身もまだ小学生で、テレビを通して「地震が起きた」という情報を得る事はできてもその時の映像は午前5時という時間帯であったこともあり、真っ暗な街に炎が燃え上がる映像だけが映しだされていたのを記憶しています。
防災ラジオについて知る事ができたのも、2011年(平成23年)3月に発生した東日本大震災がきっかけとなりました。現在でも「風化してはいけない」という声があり、インターネット上では地震の時の記録画像が残っています。
全国が悲しみに包まれたあの日から、少しずつではありますが都道府県にある行政・自治体が中心となって無償で防災ラジオの配布がスタートしました。
障害者のいる世帯は対象?
防災ラジオの配布がスタートして11年は経過していると思いますが、自治体によって配布対象となる条件が違ってきます。全ての区民や障害者・高齢者が入居している福祉施設・教育現場などを含めて対象としている地域もあります。
また「75歳以上の高齢者であり1人暮らしをしているか、家族と離れ生活を送っている身体に障害のある方などが対象となる。」という条件を掲げている自治体もあり、それに満たされていない場合には配布の対象外となり、障害者手帳を所持している方であっても同様な扱いを受ける場合もあります。
配布は無償?
「自治体から配布される」と聞くと、ほとんどの方が「無償で受けられる」と考えると思いますが、実は住んでいる場所によって変わり、無料で貸し出しを行っている地域もあれば、有料で提供をしている自治体などもあり、全国的に統一しているというわけでもありません。
おわり
防災ラジオの配布がスタートして、12年という月日が経過していますが配布対象者については、条件があるがゆえに厳しいと感じる部分があるのではないかと。個人的にはそう感じます。災害の多い日本だからこそ、平等に配布ができる日が来ることを願いたいですね。