日常生活をする上で、常に欠かせないのが食品などの買い出しではないでしょうか。近年では、セルフレジがある事で従業員が精算する必要はなく、ご自身で行うため比較的並ばずに帰宅することが可能です。今回は、車椅子ユーザーがセルフレジを使用した時に、感じてしまう不便さについて紹介します。
セルフレジの導入はいつから
セルフレジは、1997年(平成9年)に初めて米国で登場しました。そこからしばらく動きはなかったのですが、2003年(平成15年)から日本でもイオングループが、試験的に導入されたこで、現在では全国的に広まってきています。
仕組みはどうなっているの
セルフレジで、精算の経験をしたことのある方であればイメージできると思いますが、商品の袋などについているバーコードを、赤色に点滅している部分に近づけてスキャンすることで金額などを読み取り表示します。
そして、スキャンを終えた商品は台の上に直接おく他、あらかじめセットした袋の中へ入れていきます。台には購入した商品の重量を量ることができる仕組みになっています。その為、一度中に入れた品物を動かす場合や袋の外へ戻した時などは、重量が変化してしまうのでエラーになってしまう時もあります。
車椅子ユーザーが不便と思う
セルフレジは便利でスピーディーと感じる方が多いイメージですが、身体に障害があり車椅子生活を送っている方にとっては、不便と感じる場合があります。自身で精算をするというのも一つの理由になりますが、その他にも下記の様なことがあります
◎レジに高さがあり車椅子ではやりにくい。
◎バーコードの通る距離が遠い。
◎操作するパネルに手が届かない。
◎袋に品物を入れる時体重が掛かるため重さが変わる(それによってエラーになる)
などがあります。
従業員のいるセミセルフ
セミセルフという言葉を聞いたことがある方は、どれくらいでしょうか。私自身も、今回の記事を執筆するうえで初めて耳にしたので、何のことを意味しているのか少し調べてみました。普段、精算する時に気にかける方はいないと思います。
レジ担当者がいて、商品のバーコードの読み取りを行います。その後の会計にたいする精算をお客様自身で、機械を操作しお支払いをするシステムです。セルフレジでは全ての操作を自身で行います。けれども,セミセルフの場合には、お客様に応じて手助けをしてくれます。
また、バーコードをスキャンする部分がないので、車椅子を精算機のギリギリまで寄せる事が可能となり、会計時にパネルへも手が届くほか電子マネーなどでも支払いが可能なので、状況に応じて選択することができます。
最後に
コロナウイルスも流行してから、感染対策などによって、セルフレジなども増えて来ていますが、それによって人件費の削減にも繋がっているのも確かです。けれども、車椅子ユーザーの方々にとって、不便な部分も出てくると思うので、必要に応じてサポートが必要ではないでしょうか。