車を運転するという行為は、健康な方だけでなく高齢者や身体に障害を持つ方も、道路交通法という法律の下、一緒になって行動ができる場所です。新規で免許を取得している方・ベテランドライバーも共通するのが車を運転するという事です。新車・新古車・中古車とある中から選ぶのは大変なことでえあり、大きなイベントでもあるのです。
相棒でありパートナーでもある
障害者にとって、クルマが側にあるというのは、大切な相棒でありパートナーでもあります。免許を取得する前は、介助者が側にいて気を使いながら「買い物などに出かけていた」という方もたくさんいると思います。
また、雨天時には路面が滑りやすいという事もあり、出かけたとしても往復の移動は、どうしてもタクシーが必要で、買い物をする予算と交通費の両方を用意して出かけるという便利に思えて不便を感じていた方もいるでしょう。
しかし、車が側にあるとそれらを全てかき消すかの様に、悪天候時でも買い物や行楽地・ショッピングなどへ行く事ができるのでなくてはならない存在です。
どんなクルマを運転したい?
車両には。様々な種類があります。軽自動車・普通乗用自動車・コンパクトカー・バンなど、販売店に足を運ぶと、たくさんの車両・車種があります。初めて購入する方であれば、どれが良いのか迷ってしまいます。
特に最近の自動車は、便利な機能が付いていている他、前のライトが真ん丸・つり目・たれ目という様に表情があるし、ウィンカーにしても点滅式だけでなく、横に流れるタイプもあります。また、身体に障害があり車椅子の方であれば、乗り降りはもちろんのことですが、
車椅子を積んだ後の車内空間なども、気にしたいところです。
初めての購入は慎重に
自動車の免許を取得し、初めて車を購入するとなれば、みんなワクワクするはずです。これまで、親・兄弟姉妹にお願いをして出かけた場所でも、これからは車を自身による力で運転して、行きたい時に行きたい場所までいく事ができるのですから。ですが、慌てて車を購入すると、乗り降りがしづらい・車椅子の出し入れが難しい場合もあります。
なので、何件か販売店を見て歩きながら、どの車が適しているかを考えるのをオススメします。また、手動運転装置や左アクセルなどの取り付けができない車両もあるので、不安を感じる方は、工場と連絡を取りながら探すのも良いですね。
車内空間と車椅子の大きさ
車椅子ユーザーであれば、車内空間もしっかり確認した方が良いでしょう。特に後部座席部分については、座面の面積の広さ・背もたれの角度調整なども見て確認していた方が良いです。
なぜなら、車種によっては「車椅子が大きくて、分解しなければ載せられない」という状況になる事も考えられるからです。「それでも構わない」という方は、大丈夫だと思いますが、「梅雨時期・台風の影響を考えると大変」と感じる方には、空間を見るのは大切です。
立てる方はスライドドアが便利
身体障害の方でも、つかまり立ちが可能な方がいます。現在の自動車は、後部座席のドアがスライド式になっているのもあるので、立つことが可能であれば、スライドドアの車を選択の1つとして、検討するのも良いと思います。身体にも負担が掛かりにくいので、腰痛を避ける事もできます。
年式が新しい方が良い
車両を購入する時は、新車を除きなるべく年式が新しいのを、選択することをオススメします。特に手動運転装置や乗り降りするためのサポート・ボードを必要とする方は、改造費用が掛かるので、年式が古いと修理箇所が増えるのはもちろん、場合によっては購入して1年・2年で乗り換えなければいけない。という状態になります。
もしそうなると、高額な費用を出して、再び改造をしなくてはいけません。福祉制度の中で「車両改造助成」というのがありますが、一度、手続きを行うと5年間は利用できないので、5年を満たないのであれば、全額自腹になってしまうので金銭的ダメージは大きいと言えます。
まとめ
車を購入することは、障害者の方にとって自立への第一歩でもあると同時に、高価な買い物でもあるので、最後まで乗りこなしたいものです。 どんな車が合っているのか・予算はどれくらいの金額までであれば、大丈夫なのかを見据えた上で、好みの車両に合えると良いですね。