車椅子スポーツ(ゲーム)への参加交流は障害の理解に繋がる!

車椅子スポーツ(ゲーム)への参加交流は障害の理解に繋がる!

車いすバスケ

スポーツを通して友情が深まると言うように、国・チーム・障害のあるなしに関わらず車椅子スポーツは、バスケットボール・サッカーなど学校行事としても広く知られています。健常者も一緒にできるゲーム(スポーツ)などを紹介します。

小・中学生にも人気の車イスバスケット

障害者の社会参加とこども達への周知として小・中学での講演や実演が行われています。当事者本人が講演することで交通事故に巻き込まれる恐ろしさ障害を負うことの、悲しみ・苦しみを教える取組みです。

 

重度の障害を持つ方やパラリンピック選手が講演する事で、生徒達は興味を持って熱心に聞き、その後に行われる車イスバスケットチームとの体験などは 人気があり、講演やスポーツ体験の与える影響は、障害者の社会参加に繋がり将来大きな理解への力となります。

あまり知られていない?電動車椅子サッカー(障がい者サッカー)

電動車椅子サッカーを見たことはありますか?私が知っている車イスサッカーは正式なものではなかったようで、大きなボールを車イスに乗って手や車イス本体を使って行うものでした。(学校での紹介同様)

 

電動車椅子サッカーは、国際的呼称をPowerchair Football(日本語:パワーチェアーフットボール)と呼び、国際的な競技として行われています。車椅子の前方にフットガードと言われる囲いを取り付けて、重度の障害を持つ選手がジョイスティックと呼ばれる装置を、手や顎で操作してプレーします。

 

日本では、カナダで行われていたPowerchair Footballをヒントに大阪の障がい者スポーツセンターの職員が、本格的な活動として考案したのが始まりとされています。時速10km以下までとスピードを定め、直径32.5cmのゴム製ボールを使ってパスやドリブルを行います。

 

〇対象者:電動車椅子使用者(障害者手帳所持日本国内のみ)

〇クラス分け:PF1・PF2国際大会のみ(電動車椅子操作等を判断基準)

〇人数:4人(男女混合)

〇試合時間:20分ハーフ

〇コートの広さ:14~18m×25~30m(主にバスケットコート使用)

〇ゴールサイズ:6m(2本のポスト間)

〇ボールの大きさ:直径32.5cm

〇その他:3パーソン(ペナルティエリア内にディフェンスは3人以上入れません)、2on1(ボールを持つ選手に対して半径3m以内では各チームの選手1名がプレーできます)

ボッチャ

ボッチャは、脳性麻痺などにより運動能力障害を持った方が行っているスポーツで、イタリア語ボッチェ(ボールや木の球)など単語からの意味があるようです。日本では、千葉県の養護学校教員が、レクリエーションとして授業に取り入れたのが最初と言われています。

 

ヨーロッパでは、ペタンクやローンボウルズなどボッチャの類似ゲームが発展して、世界各地に存在しています。1984年ニューヨーク/ストーク・マンデビルアイレスベリー大会で、公開競技として採り上げられたのをきっかけに、1988年のソウル大会より正式競技としてパラリンピック種目になっています。

 

【ルール】

最初にコインでジャック(jack)と呼ぶ白い球を投げるチームを決め、ジャックボール近くに投げた方が赤いボールの先攻チームとなります。赤と青の皮製ボールを使用してジャックボール(白球)に、どれだけ近づけられるかを競うゲームです。

 

長さ12.5m・幅6mに、V字型に引かれたラインコートを用いて、両チームが交互に投球します。1巡目の投球は白球(ジャックボール)を投げた赤の先行、青の順でボールを転がし相手チームよりも白球に近いボールを投げられるまで、連続して投球を行います。

 

エンド(1ゲーム)の数及び各エンドで使用するボールの数は試合によって異なり、個人対抗戦は4エンドで使用するボールは6個です。ペア対抗戦では、4エンド使用ボールは各ペア6個、1人当たり1エンドに3投です。チーム対抗戦は6エンドボールが1チーム6個で、1人当たり1エンド2投となります。

 

審判は投球終了の度に的球との距離を測定します。負けた側の的球に最も近いボールを測定して、それよりもさらに的球に近い位置にあるボールにそれぞれ1点が与えられます。ゲーム終了後に高得点を上げたチームが競技勝者となります。

ペタンク

ペタンクは前の職場で社会参加の行事としてよく行われていました。ボッチャと似ていますが、用具のボールは鉄製のものです。発祥地はフランスで、どなたでもみんなができるスポーツ(ゲーム)として、車椅子に乗ったままでもできます。

 

2020年東京オリンピックの追加種目に挙げられましたが、正式に認定されませんでした。2024年のオリンピックはフランスに決定したこともあり、最有力と言われているようです。パラリンピック種目として採用されるかも知れません。

 

【ルール】

先攻チームが35cmから50cm内のサークルから、プラスチックの小さな玉(ビュット)を投げます。それを基準により近くにある鉄球(ブール)の距離で得点を競います。チーム人数が1チーム1から3名でコートの広さは、幅4m×長さ15mの大きさになります。

 

先攻は投げたビュットに近くなる様にボール(プール)を寄せます。後攻は先攻よりも近くなるようにボールを投げ、先攻よりちかくなった時点で先攻へ交代し、最初に投げた玉(ビュット)により近くなるまで繰り返します。

 

相手チームのボール(プール)にぶつけて、ビュットから遠ざける事が出来ます。双方が手持ちボール(プール)を全て投げ終えたら、ビュットに最も近いボールを数えて得点を計算します。繰り返しゲームが行われ、13点を先取した時点でゲーム終了となります。

まとめ

車椅子や障害のある方と健常者が一緒にできるスポーツ(ゲーム)は色々あり、お互いが楽しみ友情ができ、理解し助け合う事が自然な行いになることで、住み良い社会参加に繋がることは間違いありません。

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