障害者が親元を離れて一人暮らしをすることは、容易なことではありません。重い障害を持ったこどもを育てる親にとっては、心配事が多くなると反対するでしょうね。健康なこどもはいつまで親と暮らせますか?高校卒業や、結婚するまで?障害者は親が亡くなる迄ですか?障害はあっても自立の夢はあります。
障害年金と自立支援
障害基礎年金は病気やけがで働けない人を支える年金制度です。受給対象者は月にすると約6万円から8万円の金額を国から受けて、2ヶ月に1度の年金で生活全般を補っています。障害者自立支援法が制定され、働きたいと考える障害者に就労場を確保する支援ができましたが、障害者の就職は厳しく就労意思があっても中々仕事にはたどり着けません。
福祉サービス支援は、利用者へ公平な費用負担や緩和仕組みで障害者の自立目的に向けた取組みですが、親元からの独立や自立ができる程の金額ではありません。自立支援と言う事での就労支援を行うのなら、もう少し賃金や報酬を自立生活ができるように考慮して欲しいと思います。
重度障がい者の自立(親からの独立)
母から生まれて自然の道理として、病気や事故で不幸なことにならない限り、親よりは長く生きられます。障害があるなしに係わらず、親からの独立はやってきます。こどもの将来を思い悩み死ぬこともできない親ほど悲しい事はありません。
障害を抱えて生きて行くことが、如何に強い人間で強い意思が必要かは、当事者にしかわからないと思います。人は生まれながらにして権利があると言われるように、生きる権利があり生きて行くための努力と人に頼る勇気が必要だと思います。
病気や重度の障害を持つ方にとってはできる事に限界があり、簡単にはできない日常生活での食事・入浴・排泄など多くのことで介助を必要とします。自立を達成するために、ヘルパーステーションの力を借りて24時間体制の生活をしている方々がいます。
独立(一人り暮らし・自立)の夢を叶える為に
重度障がい者の一人暮らしや自立は夢ですか?医療技術の進歩により人の寿命は延びています。親や家族が老いた時、重度の障害を抱える方はどなたが介助しますか?親族への思いや、強い自立生活への信念があれば夢ではなくなります。
テレビのドキュメンタリーなどで、重度障がい者がアパートを借りて一人暮らしをする。グループホームでの1人暮しを始めたなどの記録動画放映があり、自力でできないことをヘルパーの介助で日常生活をするのは当たり前のことです。
夢はかなうもの、叶えるものと言うように、できないことを恥じずにプライドや自尊心をすてて、手助けしていただくことです。障害者総合支援法では、福祉サービスに重度訪問介護があり、その制度を利用すれば夢は現実になります。
まとめ
自立支援と障害年金の結びつきはありません。年金だけでは自立(独立=1人暮らし)ができないと言うとこで、重度障がい者がヘルパーの介助で生活するには金銭問題もあり、介護保険制度での軽減はあると思いますが、それでも経済的な負担があるでしょう。