日常生活を車いすで送る方はどれくらいの方がいるでしょうか。車いすには、用途に合わせて様々な種類があります。その中でも、電動車いすに関しては、畳めるタイプや固定タイプまであります。今回は、介助者でもラクに操作が出来る装置について紹介します。
初の電動車いす体験
私が通っていた特別支援学校では、車いすを使用している生徒が多くいました。中でも早い子で小学校3年生(8歳)から日常生活で乗っている子もいました。
しかし、高学年になるにつれ教室移動も増えていくため、それに合わせて電動車いすに乗り換えていくという方法を選択し、卒業までには操作が上手くなる。という事がほとんどでした。
普段から、手動車いすを使って移動している私ですが、当時は電動タイプにも興味があったので、後輩・先輩が使用しているものを借りて乗り、体験をする程度でした。
体験をきっかけに
大型連休が続く月は天気が快晴だと、長距離ドライブへ出かける時があります。その様な時は、家族やおばさんも一緒に、自宅からおよそ1時間30分、距離にしてみると70キロ離れた水族間へ行くことがあります。
初めて行った時は、自身の車いすをクルマから下ろして館内を見て歩いていましたが、想像していた以上にアップダウンが凄く、駐車場に戻る際の急な上り坂でヘトヘトになりました。(もう行きたくないと思ったのも確かです)
後に電車いすの貸し出しをしている事を知った事で、自身の車いすは、クルマに置いたまま、水族館にある車いすを借りる様になりました。
スティック1本で操作
握力の弱い方・手の麻痺などにとっては片手のみで操作できるという喜びは、とても大きいです。上下・左右に動かす事で、進む・後退・右折・左折する事ができます。また、小さな段差なども、モーターの力で上る事ができます。
介助者もラクラク
水族館に行く度に利用させていただいている電動車いすには、介助者への負担も軽減できるように、背もたれ部分のグリップにコントローラーが取り付けられていました。自ら操作する時と似ているのですが、若干違っている部分もありました。
介助者が可能な操作は、前進と後退・速度調整のみとなっていましたが、それだけでも負担は減り、特に緩やかな上がり坂が続く場所、急な坂道では膝に負担を掛けずに押して歩く事が可能です。
下り坂でも安心
介助をする側でも、一番神経を使うのは下り坂です。座っている方を怪我させないようにするため、坂を下る時には流れていく力を調整する必要があります。ですが、グリップにコントローラーで操作する時には、磁気ブレーキが装備されているので、遠心力によって流れていく事を防ぐことが可能です。
終わり
障害を持った方、高齢者の方にとって長距離を歩くのは、リハビリにもなりますが人混みの多い場所や坂道がある場所では、車いすを使うと安心して移動することができます。
そして観光施設などへ出かけた時、電動車いすの貸し出しがある場合には、活用する事をおすすめします。万一、バッテリー交換が必要でも予備に入っているので、どの場で交換することもできます。