障害者にとって杖歩行は雨降りの転倒リスクが高くなる

障害者にとって杖歩行は雨降りの転倒リスクが高くなる

先天性の障害や病気などで入院し、早い段階からリハビリを行ったことで「車椅子生活になる」と告知を受けていても、実際は杖「歩行ができるまでに回復した」という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。今回は、杖を使用する上で雨降りに潜む危険性について紹介します。

雨降りの杖歩行について

生活を送る上で、日用品や食料品などの買い出しはなくてはならないものです。また、投薬・定期通院をしている方も、大荒れにならない限り予約などを変更することは、体調の悪化に繋がってしまうこともあります。

 

杖を使用して歩く障害者の方や高齢者のみなさんは、できれば安全のため外出を控えるという方法が良いですが、そうはいかない時もあります。

 

雨降りは足元も不安定

杖の種類によっても異なってきますが、重心が多く掛かっているかによっても、滑りやすさが違ってきます。例えば、足を骨折した方が、松葉杖を使う場合の姿勢は背中が真っすぐした状態で、杖を突いているので重心はバランスよく分散されています。

 

しかし、先天性の障害や片麻痺のある方が杖で歩行する時は、どうしても全体重が杖に掛かってしまいます。そのため、雨降りなどによって路面が濡れえていると、不安定になるので転倒しやすくなります。

大怪我することも

これは中学の夏休みの話です。母親と一緒に定期通院へ行き受診後に多少の距離はありましたが、歩いて行ける場所にショッピングセンターがあったので立ち寄り、帰りのバス停に向かっている時のことでした。

 

口うるさいと思うくらい「滑るからゆっくり歩いて!」と母は言っていましたが、この日は雨降りで滑るだけでなく工事をしているのも重なっていて、普段より慎重に歩いていましたが、勢いよく転倒しあごから落ちて強打しました。

 

初めは「いつものこと」と思っていましたが、後になって痛みだしたので先を歩く母を呼び止めると流血しているのを見て「話さないで!あご切れているよ。歩いて大怪我するバカどこにいるの?」と激怒されました。

 

幸いにも、転ぶ瞬間を目撃していた方がいたので、病院まで戻る事ができ対応してくれた医師も、私を知っている(手術を受けた時に側にいた)というので、素早く麻酔をかけ縫い合わせ帰宅できましたが、結果としては7針という大怪我でした。

 

転倒を防ぐには

雨降りに杖歩行を安全に行うには慎重歩くのもそうですが、持っている荷物を晴れえている時より軽くし外出をする・タイル部分は避ける・杖先ゴムを常に点検しすり減りがある場合などは、新しいゴムに交換し滑らない様に工夫する事も大切です。

 

おわり

万一、出先で転倒し怪我をしてしまうと「外に出なければ良かった」と後悔すると楽しくありません。雨降りでも出かけるという方は、杖だけでなく車椅子を使用するのも一つの方法ではないでしょうか。

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