普段と変わらない生活を送っていても、病気で倒れた事が原因で、長時間労働が無理な場合もあれば、重度の障害があることで、年金は受給されているものの生活が苦しいなど、理由は人によって違ってきます。今回の記事では、生活保護について紹介します。
生活保護制度について
日常生活を送る上で、金銭面を中心に困っている方に対して「生活保護」という国が定める法律のことで、最低限度の生活を保障するほか、自立した生活ができることを目的とした制度のことを意味します。
年金や給付の活用
年金や給付金などが支給される場合には、それらを全て活用するようにと求められています。
預貯金などがある場合もそれらを使用した後に、どうしても生活が難しい。又は親族からの援助が受けられないという時は、生活保護制度を申請すると受給する事ができます。
障害者がいる世帯
生活保護制度を申請する時、いくつかの要件があります。一般に知られているものとして「車などを所有している場合は、手放さなくてはならない」という事です。しかし、身体障害者のいる世帯は、保留して頂ける。という勘違いがあるようです。
障害を持った方がいる世帯であっても、クルマを所有している場合には、当事者の移動手段であれ側に置くことはできず、売りに出し現金に変えて下さい。という指示があります。しかし、クルマを取ってしまうと、これまで1人で可能であった事ができなくなります。
生活保護の担当者の方は「就職が可能か」と尋ねるみたいですが、障害がある方から考えると
「唯一自ら動ける手段だけに制限掛けて就活は厳しく無理よ。」と感じた事もありました。
バイク所有は
自家用車も二輪車も、道路交通法では「車」として扱われます。しかし、これが生活保護を受けるとなると二輪車の所有は問題ない。となります。それを耳にした時、疑問に感じると同時に腹立たしい気持ちにもなった事がありました。
なぜなら二輪車を所有しているのは、歩行に問題のない方が多く見受けられる事から、いつでも就職活動が可能な状態にある為です。
就労支援Bと生活保護
福祉事業所の就労支援B型には、ほとんどの利用者さんが生活保護を受けているのも多いとよく聞いた事もあります。収入があった月は保護課へ申請を行う必要があり、働いて収入を得るのはいい事です。
しかし、控除可能な金額を超えるとそのぶん保護費から差し引かれるので、B型事業所に居る方が良い。と話す方もいらっしゃいますが、その判断は本当に正しいのかな。と聞く方からすると不快感に思う事もあります。
最後に
近年では、コロナウイルス感染症も流行になった事で、生活保護を申請する方が一時増えてもいましたが、それとは反対に本当に必要としている世帯が申請しても、許可が下りないという問題も発生しているようです。
生活保護は、困窮者を対象とした制度ではありますが、障害者の方がいる世帯については。車両が使用できるようになってほしい。と思うのは私だけでしょうか。