車椅子人生での結婚は承諾が困難!ゴール後の喜びと幸せ!

車椅子人生での結婚は承諾が困難!ゴール後の喜びと幸せ!

結婚式ヤァガ・ナラン!結婚の承諾を得るために嫁の実家に行った時のことです。義父が最初に言った言葉がそうでした。沖縄の方言で、あなたでは駄目です。貴方は娘を幸せにできないなど、娘との結婚は承諾できないと言うことでした。

障害があることへの劣等感

変な歩き方・歩けないのに、車椅子に乗っているからなど障害を持つとものごとを考えすぎて、どうせじぶんはできない・変に思われるなどと、暗く陰気な劣等感がでてきます。

 

結婚に至るまでの悩みや葛藤は、健常者に比べると計り知れないものがあります。こどもへの遺伝やこんな私がこどもを育てていけるのだろうか?周りの人はどう見るのだろうかなど、考えるだけでこんなに悩んで結婚する必要があるのかと思いこみます。

 

引け目やかってな思い込みで、こんな私を好きになる人がいるのかなぁ、出逢いはあるのだろうか?と、結婚への不安や心配で踏み切れないこともありました。

結婚のきっかけ

私が結婚したいと思ったのは、障害を持っている妻の健常者からしたら普通に取得できるであろうと思える、電話交換手と言う資格取得に一生懸命頑張っていることを知って感動したからです。

 

元々妻とは、特別支援学校の小学校から中学迄は学校が一緒でしたので、話をする事はほとんどありませんでしたが、顔見知りでした。高校は別々の学校を卒業して私が、就職した直後に再会した時の事です。

 

就職はしたものの仕事に落ち着けず、辞めては仕事を探すと言う繰り返しが続いている時に、妻から「一緒に住んだら家賃の支払いが楽になるよ?」という言葉でした。

 

浅はかな私は、その言葉をきっかけに妻の両親へ承諾を得るため、実家へ行きむすめさんと一緒に住みたいと言ってお願いしました。そうすると義父からの一言が「やぁが・ならん」と言われて帰されました。

障害があるからこそ親は!

障害のあるこどもを持つ親は、障害があることを心配して結婚をするとこをもっての他と、思う人が多いのではないでしょうか?こどもが幸せになるのは、親は嬉しい事だと思います。

 

人間として生まれたのなら、できれば人並みに結婚して幸せになって欲しいと、親は思うはずです。障害者も一人の人間です。結婚をしてはいけないと言う事はないと思います。

 

障害を持っていてもたくさんの人が結婚して幸せになっています。親からしてみれば、障害のあるこどもだからこそ心配が人一倍あるのだと思います。娘の結婚は一生の宝物で、式をあげて欲しいと思うのは当然のことではないでしょうか。

 

今思えば、人様の大事な娘をそう簡単に頂けるわけではありません。姉に話したら「あんたバカじゃない?」と言われ両親にも笑われました。一緒に住んで家賃を二人で払う特典だけを思って行動したことが恥ずかしくなりました。

 

最初は、凄く反対していた私の両親や姉が、「障害があることでお互いを理解して助け合うことができるのであれば良いのではないか」と、義母の言った言葉で両親と姉を承諾する事ができました。

 

結婚への思い

五体満足な人から見たら障害を持っている人(特に身体)は不憫で可哀想にみえるかもしれません。不憫の見え方は人によって違うと思いますが、一般的には出来ない事やもどかしくようにみえ、第三者からはそう見える事でも当事者は一生懸命やっています。

 

こんな事がありました。小学校の運動会で私と妻の姿をみて「あの人達のこどもは可哀そう」と言っている言葉を聞いたことがあり、その時には大きなショックで悲しい思いをしました。

 

結婚してこどもができれば学校行事は当然なことで、何処をみてそういったのかは分かりませんが、今はあんなこともあったなぁと、言う事位に思える懐かしい思い出になっています。

 

障害を抱えての子育ては困難で大変なことがあり、結婚を直ぐに認めなかった義父の気持ちがわかります。妻や私の障害を思い助けて頂いたことを、とても有難く感謝しています。

障害を恨み・眠れなかったこと・子育てに悩み・子に教えられ・波乱万丈な人生も、こども達が社会人となった現在は安堵(あんど)とゆとりを感じ、結婚に踏み切って良かったなぁと思います。

まとめ

障害を持つ上での結婚は両親や家族への承諾が困難です。特にお互いが障害を抱えている場合は尚更(なおさら)で、親の子を思う心配は計り知れないと思いますが、こどもの決断と幸せを考えると反対することはできないと思います。

 

障害があるがゆえに悩み苦しみ、苦労を乗り越えて育てたこどもの成長は、喜びと幸せがあり障害を持つ方への励みや、結婚への決断に繋がる事になるのではないかと思います。

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