B型事業所で抱える悩みとは?

B型事業所で抱える悩みとは?

悩み

2006年(18年)4月から、自立支援法が施行されました。それによってこれまで医療の内にあった精神障害者の方も福祉サービスを受けられる対象となったことで、受けられる福祉サービス等が一本化となり、これまで作業所と言われてきた居場所が、就労支援事業所として名称が変更となりました。今回の記事では、B型事業所と利用者の悩みについて書きたいと思います。

B型事業所での悩みとは

就労支援で挙げられる悩みには、利用者同士のトラブルや支援のあり方・職員の接し方や一般就労を目標におきつつも、実際には就職へ繋げられないという現状があるようです。

 

また、生産活動や委託作業を請け負った時の儲けなどから、材料費などを引いた上で利用者に工賃として支給するので、利用者はそれなりの思いがあります。

B型の工賃は安すぎる?

私自身も、B型就労支援でお世話になった事がありますが、利用できる時間は1日5時間程度の就労訓練で、主に座ってできる軽作業が中心でした。当時は、学生生活を終えたばかりで実習先だった職場に就職が決まった。という部分の安心感とお仕事をすることで頂ける給料(工賃)などが楽しみの一つにありました。

 

また、職員さんからも「自立を目指そう」という言葉があったので、まだ10代だった私の考えとしては「仕事を一生懸命頑張って、できることが増えていく事で評価され、多少は工賃の金額も変化するだろう」とありました。

 

しかし、実際は工賃が増えていくというより、仕事だけがどんどん増え、疲れる一方だったのを記憶しています。その頃の工賃は、1ヶ月間休みなく出勤したとしても。頂ける工賃は9,000円〜10,000程度でした。

 

そして、工賃が安いことに疑問を感じた私は、無意識に「なぜ工賃なのだろう?」と思った事をきっかけに、調べたこともありました。出た答えとしては、毎月の様に頂ける工賃はB型事業所の総売り上げから、必要経費や材料費などを引いた残りで利用者に工賃(給料)として支給される。とありました。

 

ただ、手に渡る金額だけを見てしまうと(安すぎる工賃)と感じてしまいますが、根っこの部分を知ることで納得ができる気もしました。(B型事業所には、早く仕事を終わらせられるという方は居ないに近く、軽作業というのは利益を出すのが難しい場所)とあの頃を、振り返ると思える様になりました。

利用者なりの悩みもある

就労支援サービスで多く見られがちなものが、障害を持つ方に対して幼く見てしまう事や接し方について「大人」として扱うのではなく「子供」として見てしまうことで、児童のような扱いを受けている利用者さんも多いと思います。

 

特に、B型事業所においては重度の障害者が多いため、就労支援に携わる職員によっては「障害者だから」という軽い気持ちが先になってしまいがちになる為、普通に接しています。と話していても、本人にとっては、そうは感じられることが少なく、気持ち的に不快感を与えてしまい、誤解を招く恐れがあります。

 

職員がそう思っていなくても、重度の障害を抱えている方は身体が動かない分、意識表示が上手くできない分、敏感に感じるので接し方には注意が必要です。

終わりに

B型事業所の仕事内容については、軽作業であり単純な作業が多いのが特徴です。同じ障害にあっても、得意な方もいれば、そもそも単純な作業が苦手という方もいます。ですので、自身にあったB型事業所を選ぶことが大切です。そうする事で、精神的に感じるストレスなども回避することができます。

 

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