ウインターブルーってなに?

ウインターブルーってなに?

冬の空は、スーッと高く淡い青ややわらかな陽の光がとっても気持ちいいですよね?空好きなわたしも、この時期は良く空を見上げて季節の変化を楽しんでいます。さて、寒さが増してくると、なんか寂しくなったり涙もろくなったり、人恋しくなったりしませんか?つい「秋だからね〜感傷にふけっているんだよね〜」なんて言葉で片づけてしまいがちですが、もしかしたらそれってウインターブルーかも。今回は、秋から冬にかけて起こりうる「ウインターブルー(季節型の反復性うつ病)」にフォーカスしたいと思います。

ウインターブルーってなに?

寒さが感情に与える影響は、結構ふつうにあるので「それが何か?」って思いそうで、誰もそれが病気につながるなんて思わないかも。

ウインターブルーはうつ病の一つとなります。これは特別な病気ではなく、わたしたちのごく身近にあるものなのです。

 

名前の由来は?

北欧や英国などは、とても日照時間が少なく、ウインターブルーになってしまう方がが多いといわれています。ウインターブルーというネーミングは、特に冬の季節に気持ちがしずみがちであったり、体調不良になることが由来といわれています。

日本においては、晩秋から春ごろにかけて、主に20代から30代の女性に多く見られます。

 

一般的なうつと冬季うつの違い

ある調査では、うつと診断された方のおよそ20%が、冬季うつの経験があると言われています。では

一般的に言われているうつと、ウインターブルーの違いとはなんでしょうか?

 

一般的なうつ病の症状としては、不眠気味・食欲減退・体調減少といった症状が挙げられます。また、ウインターブルー(季節型の反復性うつ病)の主な症状には、過食・体重増加・過眠の症状があります。2つの共通点には、気分の落ち込み・気力減退・イライラ感・楽しめない・倦怠感があります。

 

線引きはむずかしい

冬は誰でも体内のセロトニンが減少しますし、ずっとお布団でぬくぬくゴロゴロしていたいですよね?また、食欲の秋とも言いますから、美味しいものを食べ過ぎてしまうことも、普通にありますよね?

 

ですから、それを通常の状態か病気の状態かに線引きするのは、とてもむずかしいようです。ウインターブルーは、文字通り寒い時期に起こり、春になれば良くなりますしね。

 

ネット上にSPAQ(Seasonal Pattern Assessment Questionnaire)という、ウインターブルー用のチェックテストが掲載されています。もし症状が気になる場合は、確認してみるのもいいかもしれません。

 

ウインターブルーをもたらす3つのこと

それではここで、ウインターブルーをもたらす3つの要因となる「日照時間の減少」。これを受けて起こる「体内時計の乱れ」と「ビタミンD不足」について見てみましょう。

 

日照時間が体に与える影響

一年のうち夏至(6月後半ごろ)を境に日照時間は短くなり、冬至(12月後半ごろ)を境に日照時間が長くなります。

陽の光が体に与える影響は大きいようで、短くなることで体内時計の乱れ・ビタミンD不足・セロトニン不足などが起こると言われています。

体内時計

体内時計は、24時間単位で刻まれる体内のリズムのことです。通常は昼間は活動的になり夜は休息をとるという体のリズムが体内時計です。

これは、日の出とともにリセットされ、日の出が遅くなると体内時計のリセット時間もズレてしまいます。これが体内時計の乱れです。

 

ビタミンD不足

ビタミンDは、陽の光を浴びることで生成されることは、誰もがご存じかと思います。

日照時間が短くなると、ビタミンD生成が不足してしまうことになりますが、これは食物からも摂取できますので、魚介類やキノコ類・肉類などから補うことが重要です。

 

セロトニン(しあわせホルモン)とはどんなもの?

セロトニンは、脳内にある神経伝達物質の一つで、しあわせホルモンとも呼ばれます。日の光を浴びることによって脳内で分泌され、日照時間の減少はそのままセロトニン減少につながり、メンタル面にも影響を及ぼすことになります。

 

セロトニンの効果

また、主な効果には、精神を安定させる効果と満腹中枢を制御する効果が挙げられます。

さらにセロトニンを効果的に生成するためには、起床直後30分程度日の光を浴びることが良いといわれています。セロトニンの脳内生成力は、男性に比べ女性が50%以上低いといわれています。

 

まとめ

今回は、ウインターブルー(冬季うつ病)について、簡単にご紹介しました。

寒さが増してくると、朝お布団からなかなか出られずゴロゴロしたり、外出が面倒になったり、はたまた甘いものや炭水化物を摂りすぎてしまったりしがちですよね?

日照時間の短い冬こそ積極的に自然光を浴び、セロトニン不足を解消しましょう。す. 起床時間や就寝時間を決めて、規則正しい生活を心がけましょう。また、肉・魚・大豆などには、セロトニン生成に必要な必須アミノ酸が多く含まれていますので、摂取して補うのも一つの方法です。

好きな音楽にひたったり、映画の世界に浸ったり、好きな環境の中でリラックスして過ごすのもいいかも。

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