統合失調症の私が再発を防ぐために、普段気を付けていること10選

統合失調症の私が再発を防ぐために、普段気を付けていること10選

統合失調症は極めて再発しやすい病気だそうです。私はこの病気を患って8年になります。そこでこれまでの経験した事を参考に、再発防止に向けて日頃行っている事や気を付けていることを皆さんとシェアしたいと思いここに記事を書いています。参考になれば幸いです。

日常

その1. お薬の管理

これから話す内容は再発防止をする上で最も重要なことなので、一番初めに話したいと思いました。この病気は、「勝手に内服を中断してしまうと2年以内に80%以上が再発する」と言われていて、非常に再発しやすい病気です。

 

また再発を繰り返すほど、さらにダメージを受けやすいという事も報告されています。再発防止の基本は、内服の継続が重要です。

 

私は日頃飲み忘れなどを防ぐために、1週間用のお薬ケースの活用や家族からの声かけをお願いすることで気を付けています。

 

その2. 規則正しい生活をする

一日のスケジュールを出来る限り規則正しい生活で送ることは大切ですが、私は特に起床時間と就寝時間を意識して生活しています。理由としては睡眠リズムを整えると、精神面も安定するからです。

 

不眠の際に夜眠れなくても、朝は決まって同じ時間に起きる事で、少しでもリズムを戻すように意識していました。

 

その3. 日光を浴びる

これは訪問看護を利用していた時に、担当の看護師さんからアドバイスされた事の1つですが、「日光を浴びるよう意識してね」と言われていました。

 

日光を浴びると、脳内で「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。ストレスに対しての効能がある脳内物質なのです。メンタルの不調を防ぐことに役立つでしょう。

 

その4. 家事や育児でパンクしそうになったらイヤホンを使うのが効果的

忙しく家事や育児をこなしていると、パンクしそうになる事が多々あります。そんな時にはイヤホンを使うと捗ります。私のおすすめは、料理をする時はYouTubeで「辻チャンネル」の料理動画を見ながら料理をしたりしています。

 

同じ子育てをするママ同士なので共感しながら楽しくでき、何より料理している時間が苦にならなくなりました。掃除の時には音楽をあえてイヤホンで聞くことで、他の音をシャットアウトし、集中して作業をこなす事ができます。是非、お試しください♬

 

その5. 卓球をする

これは私が精神科デイケアを利用していた時に発見した事になります。私は病気を発症し1ヵ月入院生活をしていました。退院した後リハビリとして、その後1年半の精神科デイケアに通っています。

 

しかし退院したとはいえその頃の私は、不眠症に悩んでいたのです。昼夜逆転の生活で、デイケアでもひたすら寝てばかりいました。そんな時に、同じ病気を持つ仲間から「卓球」に誘われたのをきっかけに、わずか一日で夜が眠れるようになったのです。

 

これには本人が一番ビックリしています。リハビリ中は卓球を続けたことで不眠症も解決できました。今現在も、定期的な運動は(と、いってもウォーキングですが)行うように意識しています。

 

その6. 日記を書く

もう1つ、訪問看護を利用していた時にアドバイスをもらった内容を紹介します。「日記を書くこと」です。

 

統合失調症は、考え方や感じ方、行動を上手くまとめる事ができなくなる脳の病気です。そのため、日頃の頭の中を整理するのに役立てています。また、日記に自分の感情を書くことでストレスから解放されるようになりました。

 

日記を書くことにより、自分自身を客観的に見ることができるように繋がり、ストレスに強くなったのかもしれません。

 

その7. 1日のタスクは3つまで

先述した通り統合失調症は、考え方や感じ方、行動を上手くまとめる事ができなくなる症状があります。その改善策として私はキッチンに「今日のやることリスト」を貼り付けています。

 

ここで重要なのが、「こなすタスクは一日3つまで」と決める事です。一度にたくさんの事を片付けようとすると、頭が混乱しパニックを起こしてしまいます。この心がけは普段の行動にも役立っています。

タスク

その8. 医師との関わり方 ~メモをしておく~

私は月に一度、精神科に通院しています。それはお薬をもらうためです。その時に気を付けていることが、普段からメモを残しておく事でした。体調が悪くなったタイミング、普段困っていること、気づいたことを箇条書きにしておきます。

 

診察時、いつ何があったか気になっているのか覚えるよりも、メモを残す事で1ヵ月のだいたいの様子を医師に上手く伝える事に役立てています。

 

その9. 1日の合格点は30点でOKにする

これは私なりに辿り着いた、1日をご機嫌でいられるための考え方なのですが、一日を100点で評価するなら、私は30点で合格にしています。日々、家事や育児を行っていると、無意識に正解や全部完璧にこなさなきゃいけないと考えてしまう自分がいたからです。

 

特に子育てに関しては、正解がありません。その中でこの考え方に気づいてからは、無理に自分自身をいじめなくなり気持ちも軽くなりました。これからの人生は、自分自身も大切に扱いたいと思っています。

 

その10. 他者の力を借りる ~居宅介護支援サービスの活用~

私は居宅介護支援サービスを活用しながら、普段の子育てや生活を送っています。居宅介護支援サービスとは、ケアマネージャーと呼ばれている介護支援専門員が、利用者の必要とする介護保険サービスを十分に活用できるようにケアプランを行ってくれるサービスです。

 

このサービスを利用してからは、我が家には週に4日、家事支援や育児支援のためヘルパーさんが訪問してくれています。家事支援は主に料理の補助、育児支援は子供のお風呂と夕飯のお世話までです。

 

このケアプランは人によって合わせてくれるので、今一番困っている部分に対して、訪問が入るわけです。支援するヘルパーさんの役割は、利用者が自立に向けて回復するように支援を行います。ですから、いずれは支援を卒業できるように家事や育児の自立に向けての指導や相談等を行うのです。

 

その他にも居宅介護支援を活用する事で次の内容のサービスを利用できます。

①ケアプランの作成

②モニタリング

③関係機関との連絡調整

 

居宅介護支援サービスを活用したい時の方法は?

これから居宅介護支援サービスを活用したいなと思う方のために、その方法をご説明しようと思います。

 

〇市町村から要介護認定を受ける

サービスを活用するためには、介護認定を受ける事が必要です。まずは、居住している市町村役場の障害福祉課」を訪ねてもらい、要介護認定を受けるための申請をします。その後、申請が通れば市役所から相談員さんを紹介されます。

 

この相談員さんの正式名称は「相談支援専門員」です。あとは相談員さんとモニタリングなどを行い、その人に適した居宅介護支援事業所を探してくれて、その後のやり取りを進めてくれます。

 

事業所が決まったら契約を交わします。契約を交わした後は、ヘルパーさんの訪問が開始されるでしょう。

相談風景

まとめ

統合失調症の私が再発を防ぐために、普段気を付けていること10選をまとめてみました。8年間苦戦して、やっとみつけた私なりの再発防止策です。この方法で私は再発を繰り返す事なく、ずいぶんと落ち着いた生活を送る事が出来ています。この内容が、皆さまの参考になれば幸いです。

 

愛子さんプロフィール

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