日常生活でパソコンやスマホなどを使う機会がふえているようです。その中で、ドライアイに悩む方も多いのではないでしょうか?
近年、日本人のおよそ2,000万人の方がドライアイと言われており、パソコンをよく使う会社員の方などは3人に1人、高齢者ではおよそ7割もの方がドライアイとされています。もちろん障がい者も例外ではありません。
今回は、身近な目の症状ドライアイにフォーカスしてみたいと思います。
ドライアイはなぜ起こる?
それでは、まずドライアイのおもな症状と原因について見てみましょう。
ドライアイは、失明に至る心配はありません。しかし、目の痛みやかゆみ、つかれなどの症状を引き起こすことになります。
その原因の一つとして、家庭や職場でのエアコンによる乾燥した空気の影響が大きいとされています。また、パソコンなど電子機器を使用する場合、じっと見つめてしまうことで瞬きが減りますよね?
人はまばたきをすることで、涙の循環をスムーズにし目全体を均一に潤します。逆にまばたきをしないことで目の渇きをまねいてしまうことになります。
ドライアイの主な症状
ドライアイにはいろいろな症状があります。
主なものには、目が渇く・ゴロゴロする・開けにくい・疲れるといった症状があります。
先述したとおり、悪影響をおよぼす要因には、部屋の乾燥を招きやすいエアコン、涙の層を二分してしまうコンタクトレンズ、まばたきを減らしてしまうパソコンがあります。
目を守るまぶた・瞬き。涙
さて、ここで目を乾燥から守るまぶたと瞬き、涙の役割について見てみましょう。
まぶたの役割
まぶたには、目を保護し乾燥から守る役割があります。まぶたは目を覆う器官で、まばたきを行うことで涙を目全体に循環させ、水分量を均一に保つことができます。
涙の役割
涙は、外界の刺激から目を直接守る役割があります。涙の成分には、水分とともにタンパク質・電解質・糖質・抗菌物質もふくまれており、目全体をうまく循環することで栄養をはこび、ほこりなどを洗い流し潤いのある良い状態に保ちます。
体の状態とドライアイの関係
ドライアイは、目の状況だけでなく、体の状態にもかかわります。確かにぜんぶつながってますもんね。
自律神経と涙の関係
まず、涙が出るときの自律神経の状態は、副交感神経優位で体がとってもリラックスしている状態となります。逆に体が緊張している交感神経優位の状態です。ストレスを抱えていると涙は出にくいということになります。平日の緊張状態ではドライアイを引き起こしやすく、お休みの日などのんびりしているときは、ドライアイは抑えられることになります。
膠原病とドライアイ
膠原病のうちシェーグレン症候群(指定難病)を患っている場合は、ドライアイ(目の渇き)やドライマウス(口の渇き)などの合併症が起こると言われています。このケースは、内科ドクターの診断を受けて、適切な治療をしてもらいましょう。
まとめ
今回は、ドライアイに着目し、目の役割や涙のこと、体の状態で起こるドライアイについて見てきました。
ドライアイ用の目薬もいろいろあると思いますが、ドライアイの状態もさまざまですので、眼科ドクターにご相談されると良いでしょう。