映画館で障害者割引を利用する方法をわかりやすく解説!

映画館で障害者割引を利用する方法をわかりやすく解説!

映画館で障害者割引が使えることは知っているし、使いたいけど手続きが面倒くさそう…
と思って障害者割引が利用できないでいる人へ向けて利用方法をわかりやすく解説してみました。

 映画館での障害者割引とは?

 映画館での障害者割引とは?映画館では障害者手帳を持っている人が受けられる割引を設定しているところが多くあります。
それを『障害者割引』と呼びますが、映画館に限らずさまざまな施設で設けられています。
ここでは障害者割引の大まかな内容と映画館で障害者割引を利用する方法について説明していきますね。

障害者割引って何?

障害者割引とは、障害者手帳を持っている人が公共交通機関やレジャー施設、飲食店などのサービスを利用する場合、一定の割引を受けられる制度のことです。

障害があると車で移動しなくてはいけなかったり、介助者が必要だったりと通常よりも生活や移動にコストがかかることがありますよね。
そういった障害者の経済的負担を軽減し、ハードルが高くなってしまった外出やレジャーなどの社会参加を支援することが障害者割引の目的だそうです。

私の場合は車社会の沖縄で目の病気により運転できなくなったので、コスト(お金)よりも手間がかかっちゃってますけどねぇ〜。
ていうか、出不精なんですけどね、もともと(笑)

ちなみに障害者割引の対象となるサービスには以下のようなものがあります。

公共交通機関の運賃割引
映画館や美術館などの入場料割引(この記事のメインです)
スポーツ施設の利用料割引
飲食店や宿泊施設の割引
各種イベントやコンサートの割引

障害者割引を受ける際には、障害者手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳)の提示が必須となりますので、忘れずに持っていきましょう。

それとトラブルを避けるためにも割引内容や手続き方法などは事前に確認しておくことをおすすめします。

障害者割引についてもっと知りたい人はこちら↓

障害者手帳で受けられる割引まとめ

映画館で障害者割引を利用するには

では、本題の『映画館で障害者割引を利用する方法』について紹介しますね。

障害者割引を受けるには、チケット購入時に「障害者割引」を選択して、入場の際に障害者手帳を窓口に提示するだけです。

具体的な流れは、以下のとおりです。

1.映画館のチケット売り場で「障害者割引」を選択してチケットを購入する
2.入場時に障害者手帳を窓口の担当者に提示する
3.割引された料金で入場

「誰でも簡単!3ステップ♪」な感じがしますが、極端に視野が狭かったり視力が悪かったりする人などからしたら券売機の画面を操作してチケットを購入するのはなかなか面倒かと思われます(私なんか視野がかなーり狭いのでスーパーのセルフレジがマジ無理な人間です)。

そんな感じで自身でチケットの購入が難しい人は付き添いの人に購入してもらうか、無料チケットなどの対応をしているカウンターで購入するのがスムーズでしょう。

この記事のポイントは自身でチケットを購入することではなく、障害者割引を適用させてお安くチケットを購入することです!(笑)

割引が適用されるのは障害を持っている当人だけでなく、付き添う人(介助者)も1名までなら適用されるところが多いようです。
ただし、繰り返しになりますが、障害を持っている当人は障害者手帳の提示が必須ですし、付き添いの人も介助者である証明書の提示を求められる場合がありますので気をつけてください。

結局のところ、これも繰り返しになりますが、事前確認が大事ということです。

割引を受けるのに何が必要で、どんな手順を踏むのかを事前にリサーチしておくことがストレスなく障害者割引を利用するコツかもしれませんね。

どのくらい安くなるの?

割引額は、映画館によって異なりますが、通常料金の半額程度が一般的です。

と書きましたが、実際は通常料金1800〜1900円とするところを障害者割引適用で1000円としているところが大半のようです。
ほぼ半額となるのは間違いでしょう。

ここまでの障害者割引の利用方法と割引額の記載に関しては、シネコン(複数のスクリーンがある映画館)での情報を元にしています。
なので、シネコンではない映画館では内容が異なる場合がありますので、ご注意ください。

視覚障害がある人が座席にたどり着くには

視覚障害がある人が座席にたどり着くには障害者割引で通常よりも安く映画が見れることは知っているものの、映画館に行くのがおっくうな人もいるのではないでしょうか。
例えば私と同じようにある程度は見えている視覚障害者の方はあてはまるのではないかと思われます。

私は、メガネをかけた状態で0.5〜0.8くらいの視力はありますが、視野がかなり狭いうえに暗い所で物が見にくいといった症状があります。
なので、映画館で指定された座席を探すのが困難に思えて行くのがおっくうになるわけです。
ただ、「たまには一人で映画館に行ってみたいなぁ〜」という気持ちもあります。

そこで同じ事業所に通っている同じようにある程度見えている視覚障害者の方が一人で映画館に行くということだったので、どうやって座席にたどり着いているのかを聞いてみました。
視覚障害が理由で一人で映画館に行くのがおっくうになっている人は参考にしてみてください(お前もな)

まず、チケット購入に関してなんですが、やはりカウンター(窓口)で購入しているそうです。
券売機の画面操作でもたつくのが嫌なのと、券売機付近に店員がいたりいなかったりするのが理由のようです。

では座席にどのように向かうかというと、チケット確認している店員かスクリーン前に入るドアのところで立っている店員にチケットを見せて座席までの案内をお願いするというシンプルなもの。
確かに店員にお願いすればいいのでしょうけど、変に遠慮しちゃうんですよねぇ〜。
こういった遠慮は改める必要がありますね。

案内してもらったら座席に座るだけなんですが、ここでもポイントが1つ。
それは暗くなる前に座席を見つけ、座っておくことです。
明るいうちなら案内もスムーズにいくでしょうし、ある程度見えているなら自力で座席の番号を確認できますからね。
退席も明るくなってからするのがポイントになります。

また案内をお願いする際に、自身で退席できるかできないかも伝えておくといいそうですよ。

それから映画を見るならポップコーンとコーラが必須といった人にお伝えしておきたいことがあります。

最近は飲み物と食べ物をトレイに入れてくれないことが多いので、もし食べ物や飲み物を買いたい時には持ち帰り用の袋に入れてもらえるか確認した方がいいという点です。

視覚に障害を持っているということは、白杖ないしはそれに代わる杖を持ち歩いている可能性が高いですよね。

ということは、片手が塞がっている可能性も高いわけですから、食べ物と飲み物を別々で持ってこられたら大変なことになりますよね。

ですから、持ち帰り用の袋に入れてもらえるかの確認をするか、自身で入れ物を用意しておくかをする必要があるかと思います。

あと激混みしてそうな時間帯は避けた方がいいとも話していました。

これは視覚障害者なら容易に想像できると思いますが、チケットを購入したり席に着いたりするだけでも手間なのに、それに加えて周囲の人にも神経をとがらせないといけないとなると大きなストレスとなり映画を見る前に疲れてしまうかもしれません。

そうならないためになるべく人が少なそうな時間帯を狙って鑑賞するのがいいかもしれないですね。

障害を持っている人にやさしい映画館について知りたい人はこちら↓

知ってると便利バリアフリーマップ&ユニバーサルシアター紹介

さいごに

自分のできる範囲から行動していく映画館で障害者割引を利用する手順自体は、そこまで難しくはないかと思います。
ただ抱えている障害によっては、ものすごく面倒でストレスを感じるものに見えてしまうかもしれません。

私自身がそうなので一人で映画館に行くことができないでいます。

なので、「いろんな場面で障害者割引を利用し、生活を豊かにしましょう」なんてことを言う気はありません。

障害者割引というものがあって、それを利用することでお得に映画が見れたりするということを知ったうえで自分のできる範囲から行動していくのが、ちょうどいいんじゃないかと思っています。

障害者割引が生活を豊かにしてくれるわけではありませんが、その助けにはなると思いますので、面倒に感じない範囲で活用していきましょう。

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