自然の光と人工のライトにはどんな違いがあって、人の目や体にどんな影響があるのでしょうか?目に障がいのある者としては、やっぱり気になりますね〜。
「ウインターブルー」の記事でも自然光について少し触れていますが、ここでは自然の光と人工ライトの違いや、目に対する影響について調べてみたいと思います。
人工の光のルーツ
人工の光のルーツはなんと縄文時代からとのこと。
木材を燃料としていた時代から大正時代には白熱灯ができ、昭和になって蛍光灯が。さらに現在はLEDが登場して、わたしたちの生活がさらに豊かになってきています。
人が安全に快適に暮らしていく中で、自然の光も人工のライトも必要なものであることがわかります。
わたしは目に障がいがあり、明暗順応(明るさ・暗さに慣れる感覚)がものすごく弱いんですね。それが如実に現れるのが映画館やコンサート会場などで、照明が落ちた途端にまったく見えなくなって、動けなくなるような状態です。そんなときは、「やっぱり明かりがないと厳しいな〜」と感じます。
自然光と人工光の違いは?
自然光には太陽や月などがありますが、これらはそのもの自体が光を放つものです。
一方人口の光は、人の手によって作為的に明るさを放つものです。蛍光灯や白熱灯、最近ではLEDライトもありますね。
暮らしの中にある光
わたしたちが暮らしの中には、自然がつくりだす光と人工的につくられた光があります。それぞれの違いを見てみましょう。
自然がつくりだす光
暮らしの中の光は電磁波の一種で、波長の長いものが赤外線、波長の短いものが紫外線といいます。そしてその中間に可視光線があります。可視光線は目で確認することができるもので、紫・藍・青・緑・黄・橙・赤の色として確認できます。虹の色が可視光線に当たります。
ちなみに、赤外線は目に見える赤よりも外側という意味で赤外線といいます。紫外線はその逆で、目に見える波長の短い紫よりも外側なので紫外線といいます。
朝陽や夕陽は赤っぽく、真昼の光は白っぽく見えますよね?
光の強さや色の変化が、人の手によらず自然に行われています。
人工的につくられた光
一方人工の光は、可視光線が組みあわさってつくられています。
蛍光灯は、昼間の太陽の光に近づけた昼光色のライトです。皆で食事を楽しむダイニングや、水回りで明るさが必要なキッチンや洗面所などにおすすめです。
また黄色味がかった電球色は、夕焼け色に似せたライトです。リラックスタイムを楽しみたいリビングや寝室、浴室などにおすすめです。
これまで使われてきた蛍光灯や白熱灯などの人工のライトは、自然の光に似せていますが明るさや色が変わることはありません。しかし最近では、LEDライトの登場で色や明るさを自由自在に変化させることが可能となりました。より自然の光に近づいてきているということですね。
虹の青はブルーライト
先ほども少し触れましたが、可視光線は虹の色です。そしてその中の青が最近よく聞くブルーライトです。
このブルーライト、あなたはどんなイメージを持っていますか?
「パソコンやスマートフォンには微量にブルーライトが含まれるのでめにがいをおよぼします」なんてことを言われたりして、ブルーライトから目を保護するグッズもたくさん出ていますよね?
そもそも自然光のブルーライトはそんなに人体に悪いものなのでしょうか?
人の目の構造は、良くカメラにたとえられます。網膜(黄斑)はその中でフィルムの役割をしているといわれます。また体内時計を調整する役割もあるとも言われています。
また、パソコンやスマートフォンといった電子機器などから発せられるブルーライトを、危険だと感じる方が多くおられます。しかし、太陽の光など自然光に比べ電子機器から発せられるブルーライトはかなり微量なのです。そのため、目への影響はほとんどないと日本眼科学会などの見解も公表されています。
ただし、夜間にパソコンやスマートフォンを見続けるのは、眼精疲労や副交感神経の働きを阻害し、十分な休息が取りにくい可能性もあります。夜間のパソコンやスマーフォンは、ライトを抑えるなどの対策を取り、長時間の使用を控えるようにしましょう。
まとめ
今回は、光と目の関係ということで、自然光や人口の日乖離のこと、これらが及ぼる目への影響について、弱視の観点から調べてみました。
実はわたしもブルーライトは怖いな〜と漠然と思っていたのですが、ある眼科の先生の動画を通して、危険性が認められないという情報を得、今回の記事を書くことにしました。
太陽の光を浴びるのは心とからだにとっても良いことです。自然の光をいっぱい浴びて日々を元気に過ごしましょう。もちろん日焼けには注意しつつ。