腸内環境と眼の関係

腸内環境と眼の関係

腸内環境と眼って一見無関係なように思えますよね?わたしもはじめて聴いたときは「何のこと?」って思いましたもん。眼も腸もひとつの体にある臓器です。腸は食べ物を消化吸収する臓器で、眼はものを見る機能を持った臓器なので、役割がまったく違います。これらはどう関わって影響するのでしょうか?今回は、腸内環境と眼の関係について、調べてみたいと思います。

ストレスからくるお腹の不調

それではまず、腸内環境の閣下からくる腸の疾患について見てみましょう。

 

腸のストレスからくる疾患に「過敏性腸症候群(IBS)」があります。

過敏性腸症候群は、通常の検査で炎症や潰瘍などの症状を見つけることができないにもかかわらず、お腹の張り・腹痛・便秘・下痢などを慢性的に引き起こしている状態を言います。これは、腸の内臓神経(交感神経)が何らかの原因で過敏に反応してしまう状態と考えられています。

この疾患は、慢性下痢型・不安定型・分泌型の3タイプに分けられ、主に20代から30代の女性に多いとされています。

 

過敏性腸症候群(IBS)は、ブレインフォグとも呼ばれます。これは、頭にモヤがかかったような状態で、集中力がなく考えがまとまりにくい状態を言います。これは腸の疾患ですが、脳に影響していることがわかります。

 

続いて脳と腸の相関関係について見ていきましょう。

 

脳腸相関とは?

前項の例のように、脳と腸が互いに影響しあっているという関係があります。これが脳腸相関という関係となります。

 

なんかイメージ着くような着かないような変な感じですよね?つづけて見ていきましょう。

 

わたしは運動が苦手でした。だから運動会の朝は決まってお腹が痛くなっていました(汗)

「運動会いや~!行きたくない~!」って心で思っていることが、腹痛というかたちで体に現れてしまうという状態。これも、脳と腸がつながっているってことになりますよね?

 

腸は免疫系の働きが活発な臓器です。体を守るための免疫システムの7割が腸にあると言われています。腸内環境が悪化してしまうと、さまざまな病気を引き起こす原因となります。腸の状態を整え維持していくために、腸内細菌が存在しています。これは、短鎖脂肪酸をつくり、炎症を抑える効果・免疫のエネルギー源・悪玉菌の増殖を押さえて腸内の環境を整える作用があります。

ところが、ストレスや生活習慣が悪くなると、腸内環境がくずれ短鎖脂肪酸が減少し、リーキーガットという腸もれの状態になります。

肉眼ではわからないほどの小さな穴ができて、腸内の有害物質が血液中に漏れ出し、肥満の原因となったり、糖尿病や脂質異常症の原因にもなると言われています。

 

腸内環境が良い状態は、体全体にも良い影響を与えます。しかし腸内環境の悪化は、遠く離れた脳にもダメージを与えてしまいます。例えば、うつ病の要因にも腸内環境が影響していると言われており、うつ病の患者さんの腸内を調べてみると、善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)の減少が見られるとの研究結果も出ているようです。

 

眼は脳の一部です。腸内環境が悪くなると、眼にも影響がおよぼすと言われています。

次の項では、脳と腸の相関関係について見てみましょう。

 

ぶどう膜と腸内環境

ぶどう膜は、他の眼組織に比べて血管が多く集まっている器官と言われています。

また、瞳孔の大きさを調整する役割の「虹彩」や水晶体の厚さ調節を行いピントを合わせせる役割の「毛様体」、網膜に栄養を届ける役割の「脈絡膜」といった3つの組織で構成されています。

 

前項で、腸内環境の悪化に伴い、腸に小さな穴ができて腸内の有害物質が血液中に流れ出すぶどう膜には血管が多く集まっています。そのため、腸漏れによる悪影響を受けやすいということになります。

 

ぶどう膜が炎症を起こすことによって起こるぶどう膜炎は、年齢を問わず現れる眼の疾患です。その原因にはあらゆることが考えられるようですが、眼の疾患以外にも別の疾患からの影響を受けている場合があります。そのため、検診の結果を踏まえて、ときには他の診療科と連携しつつ診断・治療を行うケースもあるようです。眼の状態だけでなく、腸の状態にも気を配って健康に保っていくことが重要なんですね。

まとめ

今回は、腸内環境と眼の関係について調べてみました。

どんなに離れていても、一つの体の中の臓器ですから、血液を介して影響を受ける場合があるということですね。

腸内環境が良くないと、いろいろな影響が懸念されます。また、ぶどう膜炎は失明の危険性もあるため、中途視覚障がいの可能性も否めません。

 

今眼の生涯を抱えている方もそうでない方も、食べ物のバランスや睡眠、適度な運動など気を取り入れて、眼を大切にしていきたいです。

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