ココロと体を元気にするヒント

ココロと体を元気にするヒント

冬になるとさびしくなったりわけもなく悲しくなったり、マイナスに考えがちだったりしないでしょうか?障がい者にかぎらず、だれにでも起こりうるマイナスの思いを、どうプラスにシフトしていけばいいのでしょうか?

今回は、ココロと体を元気にするヒントについて考えてみたいと思います。

 

ポジティブとネガティブの違い

これってなんとなくわかるけど、改めて聞かれると答えに困りませんか?

ポジティブとネガティブを比較してみますと、ポジティブは積極的であり肯定的なプラス思考。具体的には、愛・喜び・安堵感・満足感・興味・安らぎなどがあります。

一方ネガティブは、消極的で否定的、マイナス的な思考といえます。具体的には、恐怖心・怒り・悲しみ・寂しさ・憂鬱などがあります。

 

ちなみに、写真のフィルムには、ポジフィルムとネガフィルムがあります。ポジフィルムは、明るさや色がそのまま映し出されるもので、ネガフィルムは、それが反転して映し出されるものを指します。これも、ポジティブとネガティブから来てるんですかね?

 

感情の動きは脳内の神経伝達物質も影響している

ココロと体を元気にするのも、落ち込ませるのも「人の想い」だけではないようで、脳内でつくられている感情をコントロールする神経伝達物質が大きく影響しているようです。

大脳の内側には、大脳辺縁系という意欲や心のバランスを整える領域があり、後述するセロトニンなどが分泌されるとしあわせな気分に、分泌されないとネガティブな気持ちになると言われています。

 

感情を左右する脳内の神経伝達物質(脳からの情報を伝達する役割)に着目!

人の脳には、さまざまな神経伝達のための物質が分泌されています。この中で、「オキシトシン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」「セロトニン」の4種類は、心を安定させ幸せな気分をもたらす物質として有名ですよね。

 

以下で一つひとつ見てみましょう。

 

オキシトシン

これは、出産や子育てなどで多く分泌される神経伝達物資とされ、それは家族や友人など、気の許せる相手とのやり取りでも分泌されると言われています。また、アメリカでは、困っている人に親切にすることで多く分泌されるという研究データも出ているようです。

 

オキシトシンは、愛情をもって穏やかに人や動物などとふれあう中で生まれます。赤ちゃんを抱っこしたり、ペットなど動物と触れ合うなどでオキシトシンが効果的に分泌され、穏やかな気分がつづきます。

 

ノルアドレナリン

ノルアドレナリンは、激しい感情や強い肉体作業を行ったときなどに、副交感神経から神経伝達物質として分泌されます。これによって交感神経が活発化し、血圧や心拍数の上昇をもたらします。また、副腎脂質からホルモンとしても分泌されますが、これによって基礎代謝を増加させ血圧の上昇をもたらします。

 

ノルアドレナリンは、仕事や勉強などで、記憶力を向上させたり、集中力を高めたりする効果を発揮します。締め切りを決めてそれまでに作業を終えるなど、目標を決めて効率的に作業をすすめることで、ノルアドレナリンが効果的に分泌されます。

ドーパミン(ドパミン)

幸福感ややる気をもたらす神経伝達物質として知られるドーパミンですが、やる気だけでなく、感情・機億・思考・理性・意欲・理解力などに関わっています。例えば、お酒を飲んだときに気分が高揚するのは、ドーパミンが多く分泌されているということになります。

 

ドーパミンは、楽しいとかうれしいという感情によって分泌されるといわれています。集中して勉強しているのに「あまり進まないな〜」と感じることはありますか?そんなときに、ちょっとおやつタイムがあったり、友人たちと雑談することでリフレッシュしその後の作業や勉強がはかどるということはありますか?そんなちょっとしたご褒美を自分に用意してあげると、気持ちの切り替えがスムーズにできます。

ちなみに、指定難病であるパーキンソン病はこれが減少するため、治療にドーパミンを使用します。

 

セロトニン

これには、ココロと体のバランスを整える働きがあり、ポジティブな気分・直観力・アンチエイジングにも効果があると言われています。また、ノルアドレナリンとドーパミンを制御する働きもあります。

近年では、女性ホルモンの減少による更年期障害とも関わっているともいわれています。

 

セロトニンの分泌を活性化させるには、午前中から午後、特に朝一に日光浴をするのがおすすめです。

 

わたし自身も、一般でお仕事をしていたころに、仕事の4時間くらい前には外に出て、陽の光を浴びるようにしていました。そうすることで、しっかり目覚めて仕事に集中できたように思います。

 

まとめ

今回は、ココロと体を元気にするヒントということで、感情を高めたり幸せな気分になれる脳内の神経伝達物質4つと、活性化させる方法などをご紹介しました。

 

「心を強く持って」とか、「元気を出して」とか、励ます言葉はたくさんありますが、ここで取り上げた日光浴や、気のゆるせる人たち、動物たちとのふれあいなどは、意外でした。

 

冬を迎えると気持ちが落ちてしまうこともありますが、陽の光を浴びたり動物とたわむれたり、自分への小さなご褒美を用意してみたりと、いろいろな方法で幸せな気分を高めて楽しく日墓を過ごしていきたいですね。

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