近年、ヘルプマークを所持している方を街中で見かける事が徐々に増えてきました。しかし初めて見る方も多いようで「赤いワッペンみたいなのって何?」と感じる方も、まだまだいると思います。そこで今回の記事ではヘルプマークを紹介しつつ、私自身が体験した事柄を紹介します。
ヘルプマークができたのはいつ?
内部障害や発達障害・難病を抱えている方や妊婦さんなど、外見からは健康そうな体に思えても、実際は支援や配慮などを必要としている方々がいます。そこで、東京都が考案したヘルプマークが2012年(平成24年)より導入されました。
疾患の解りにくい方だけ?
初めの文章を読んで疑問に感じた方もいるでしょう。しかし、下記の対象者以外にも身体に障害があることで、車椅子生活をよぎなくされている方や、高齢者の場合でも受け取ることができます。
対象者
◎事故などで手足が欠損し義手や義足をつけている方
◎人工関節が入っている方
◎精神疾患を抱えている方
◎知的障害がある方
◎身体に障害があり支援が必要な方
が対象になります。
窓口で受け取る場合に必要なもの
ヘルプマークは、無料配布なので受け取る際は特に必要なモノはありません。しかし住んでいる自治体によっては、申請書を記入しなければならないほか、対応する方によっては、障害者手帳の確認をする場合もあります。
実際に使用してみて
ヘルプマークのサービスが始まり11年は経過したと思います。ですが、私自身使用した事がなく、最近になってヘルプマークを窓口へ受け取りに行った程です。それまでは「外出先などでもそれほど困ることはない」と勝手ながらに思っていました。
しかし、行く先によっては周りの方に助けが必要である場合や、歩道の段差を上手く上りきれず、勢いあまって後ろへ車椅子ごと転倒したりする時もあるので「あると助かるのではないか」という考えに変わり、現在は手持ちのカバンに取り付けています。
ヘルプマークを付ける前と後では、そんなに変化無いようにも感じましたが思っていた以上にたくさんの方達が、気付き手助けをしてくれるようになりました。また、医療機関などへ受診すると、診察エリアまで車椅子を押して介助に入るなど助けられています。
ヘルプマークは自作してもいい
都道府県の市役所でも、無料配布はしていますが取りに行く事がどうしても難しい時などは、自作するのも可能です。特に、知的障害のあるお子さんの場合は一緒に行動するというのが苦手という子もいらっしゃいます。
保護者の方からすると気が抜けないと思う方も多いと思います。その様な場合に備えて、Tシャツなどに、自作で後ろからでも分かる位置に縫い付ける事で、周りの方にもお知らせすると同時に、支援をお願いする手段にもなります。
おわり
これまで出来ないのがあると相手の様子を伺いつつお願いしていましたが、ヘルプマークというアイテムに出会った事で、声に出す前に周囲の方々から声があったりするので、本当に受け取って良かった。と個人的には感じています。
ヘルプマークを持つのは、恥ずかしいことではありません。私自身は車いすユーザーですが、精神疾患や発達障害のある方にとっては時として、出先で耐えがたい状況になる場合もあると思います。そんな時にヘルプが出来れば楽になると私は考えます。