ゲームの登場人物の中で視覚に障害を持っているキャラクターと簡単にストーリーを紹介します。
はじめに
私はゲームが大好きです。
この記事のように市販のゲームではあまりプレイできる作品はありませんでしたが、フリーゲームやゲーム実況を見たりしてゲームを楽しんでいます。
自分で遊んだゲームや実況でいろんなゲームのストーリーを見る中で、視覚に障害を持ったキャラクターの登場するゲームが気になっていろいろ調べてみました。
ゲームやアニメの中での視覚障害持ちの登場人物ってけっこういっぱいいるんですね。
「これは記事にしたら面白いかも!」てことで、全盲と弱視のキャラクターが登場するゲームを3作品紹介していこうと思います。
ゲーム自体も面白い作品ばかりなので、興味を持った方はぜひ遊んでみてくださいね!
嘘つき姫と盲目王子
まず最初にご紹介するのは、「流行り神シリーズ」や私が大好きな作品の1つである「夜廻(よまわり)シリーズ」を発売している日本一ソフトウェアの「嘘つき姫と盲目王子」です。
主人公は魔女の森に住んでいる狼の見た目をした4つ目の化け物と、森の近くにある小さな国の王子様。
狼は月の夜、小高い岩場で自慢の声を響かせ歌を歌っています。
ある日、歌を歌い終わるとどこからか拍手が聞こえてきました。
岩の下を覗いてみると、森の近くにある小国の王子が歌を聞きに来ていたようです。
ここから二人の物語が始まります。しばらくは言葉を交わすことなく王子に歌を聞かせる日々が続いていましたが、声の主が気になったのか王子は岩をよじ登ってきてしまいます。
「化け物の姿を見られてしまうと大変だ」と焦った狼は、王子の目をふさぐつもりで手を伸ばします。
しかし、鋭い爪が王子の目や顔を傷つけてしまいました。
事件の後、狼はしばらく現れない王子の事が気になり探してみると、目に包帯を巻き、ぼろぼろの服で城の塔に幽閉された王子を発見してしまいました。
わざとではないにしても、自分のせいでこんな状況になったことを悔やんだ狼は、森の魔女に頼んで自慢の歌声を引き換えに人間の姿を手に入れ、王子の目を治すことを決意するのでした。
ゲームは横スクロールタイプのアクションパズルです。
プレイヤーは姫の姿に姿を変えた狼を操作してゲームを進めていきます。
目の見えない王子と手をつないで歩き、姫と狼の姿を切り替えながら、時には王子に協力してもらいながら謎を解いて進んでいきます。
世界観はおとぎ話の絵本の世界。
ペンで手描きされたようなかわいい世界を冒険します。
物語のテキスト部分は声優さんが読み聞かせしてくれます。もし、謎解きが苦手だったり、難しい部分があってもスキップできるようなので、謎解きやパズルが苦手な方でも安心してプレイすることができます。
私はこのゲームを知らなかったので実況動画シリーズを見ましたが、ストーリーも語り部の声も全体的に優しい雰囲気でリラックスして見ることができました。
アクションパズルが好きな方、これから挑戦したい方はぜひプレイしてみてくださいね。
PSVITA、PS4、NintendoSwitchで発売されています。
Perception
このゲームは、TheDeepEndGamesというチームが発売している全盲女性が主人公のホラーアドベンチャーゲームで、「DeadSpace」や「BioShock」の開発に携わったスタッフさんが手がけているようです。
主人公のキャシーは数か月の間、悪夢ばかり見ることで悩んでいました。
夢に出てくる謎の屋敷について、夢の真相について調べ始めたキャシーは、マサチューセッツ州にあるエコープラフという土地の屋敷を発見します。
物語は、この屋敷の中をキャシーと探索し、夢の真相を解明していく物語です。
このゲームの面白いところは、「見えない恐怖」を表現しているところ。
プレイヤーは、青白くぼやけた空間で構成された世界を歩き回ります。
状況を判断するのはまわりの音を聞くことと白杖をつくこと。
音や白杖の振動でまわりの状況を把握しながら屋敷内を探索するのですが、白杖をつくと屋敷内にいる幽霊に気づかれてしまうため常に耳を研ぎ澄ませハラハラしながらゲームを進めることになります。
気になる方は、キャシーと一緒に悪夢の真相を確かめてみてください。
steam(パソコン版)、PS4版、PSVITA版、NintendoSwitch版が発売されています。
SIRENシリーズ
SIREENは、ソニーインタラクティブエンターテイメントが開発した3Dホラーアクションゲーム。
かなり人気の作品でシリーズも多く、ゲーム自体の新作がない現在でも映画化や漫画の連載、作品の中で事件が起こった8月3日から数日間を「異界入り」と題してファンの間でイベントが開催されるほどの大人気作品です。
このシリーズは、昭和78年の架空の村を舞台にした物語が始まりになっています。
数十年に1度村で行われる祭りごとをきっかけで村に異変が起き、その異変に巻き込まれた複数の主人公の様子を切り替えながら物語が進行していきます。
SIRENシリーズには神代美耶子(かじろみやこ)という全盲女性と、三上脩(みかみしゅう)という弱視の男性が主人公の一人として登場しています。
ゲームの進行は、「視界ジャック」というテレパシーのような力を使い、異変が起きた村に徘徊している屍人という化け物を回避しつつ村を脱出します。
この視界ジャックという能力が面白い!
近くにいる味方や屍人の視線の先に映る景色を自分の目で見ることができる能力で、全盲の美耶子もこの能力を使い白杖や手引きをしてもらうことなく移動できるのです。
正直、この能力欲しいですねぇ。
でも、屍人にはなりたくないかなぁ(笑)
シリーズ全体のストーリーとキャラクター達も面白いですが、いろんなタイプの屍人の目をかいくぐって進めていくハラハラ感も魅力のひとつです。
SIREN、SIREN2はPS2で、「SIREN New Translation」はPS3で発売しています。
最後に
ずっと見てて好きだった作品から、今回リサーチしながら知った作品まで厳選して紹介してみました。ゲームやアニメで視覚障害者がどんなふうに描かれてるのか気になっていろいろ調べましたが、ほとんどの場合見えない分他の能力に長けているキャラクターがたくさんでリサーチが楽しかったです。
その中でも今回知った「嘘つき姫と盲目王子」はファンタジー世界ですが特に能力があるわけではない普通の「目の見えない王子」+「サポートする姫」という形が逆に珍しくて面白かったです。
他のキャラは障害なんて感じさせない強靭な心と能力を持ってるし、障害を感じさせないほど自分で動けてますから(笑)もしこの中で気になった作品があれば、ぜひプレイするか実況動画を見てみてくださいね!
実際に私がやってみたゲームはこちら↓