視覚障害者でもゲームがしたい!

視覚障害者でもゲームがしたい!

私は子供の頃からゲームが好きで、今までにいろんな作品を遊んできました。「そもそも視覚障害者はゲームができるの?」「どうやって遊んでるの?」と思う方も多いのではないでしょうか?今回は私が遊んでいるゲームとその楽しみ方、視覚障害者向けに作られたゲームについて語ってみようと思います!

私とゲーム

私がゲームで遊び始めたのは小学校2年~3年頃。

従兄の部屋に置いてあるスーパーファミコンなどのゲーム機を年の近い子供たち同士で遊び始めたのがきっかけです。

当時からアクションものは苦手で他の子達が遊んでるのを後ろから眺めてるだけでしたが、ストリートファイター等の2人対戦の格闘ゲームやぷよぷよのような落ち物パズルゲームはある程度互角に対戦できたので好きでした。

私が子供の頃は液晶の大きいテレビではなかったので、小さなブラウン管テレビに一番近い位置で膝で半立ちしながら遊んでいました。

この体勢、意外と体力使うんですよ。

かまいたちの夜や学校であった怖い話などのサウンドノベルにはまったときは大変でした。

私が中学校~高校あたりからは操作が難しいものや立体感のあるゲームが増えてきました。そのせいかできる作品はかなり減ってしまい、更に年の近い子供たちがゲームから離れたこともあり、そのころからゲームはやらなくなりました。

遊べるゲームを探し求めて

再びゲームにはまり始めたの生活・職業訓練で本土に住んでいたころ。

好きなときにテレビが見れるようにと寮に持ち込んでいたノートパソコンで

「暇なときにゲームとかできないかな?」

と思い立ってネット検索を始めたのがきっかけでした。

パソコンのゲームならフラッシュを使った簡単なミニゲームやパズルゲームはあるけどネットにつながなきゃいけないので、ダウンロードソフトでかつストーリーのあるサウンドノベルやRPGがやりたい。

市販のゲームや見た目重視のゲームは難しいし・・・

そんななか、無料で遊べるゲームはないかと探し当てたのがRPGツクール95で制作された「人形の傷跡」という第1章のみ無料で遊べるホラーRPGでした。

私のゲームプレイ環境

視覚障害者がパソコンを使って何かする場合、画面の状況を確認できない・認識しにくいので、画面の状況やテキストを読み上げる音声ソフトを使い、キーボードでパソコンを操作します。

マウスを使う場合は、パソコンにもともと入っている拡大鏡というソフトを使って画面全体または画面の一部を拡大しながら操作することが多いです。

 

私も拡大鏡で画面を確認しながらマウス操作とキーボード操作を併用してパソコンを使っていますので、ゲームを選ぶときにも上記の方法で操作できるものを選んでいました。

こうしていろいろなソフトをダウンロードしながら、プレイできるゲームを探していって出会ったのがRPGツクールシリーズと、吉里吉里やコミックメーカーという制作ソフトで作られたサウンドノベルです。

吉里吉里やコミックメーカーで作成されたサウンドノベルは、音声ソフトが使えるかどうかは不明ですがキーボード操作とフォントサイズの拡大ができます。

RPGツクールシリーズで作られたゲームは、キーボード操作ができ、フォントがはっきりしているので画面に少し顔を近づければ文字が読めるため、長期に渡っていろいろな作品で遊びました。

視覚障害者が遊べるゲームがある

こうして試行錯誤しながら遊んでいるなか、ふと視覚障害者向けのゲームって販売されていないのか?と思い調べたことがありました。

 

海外のほうでは視覚障害者向けのゲーム開発や身体障害者が持ちやすいコントローラーの開発など遊びに関しても活動がさかんです。

オーディオゲームという映像に頼らず音のみでプレイするジャンルがあり、企業や個人問わずいろいろなゲームが開発されているようです。

 

私が調べたときは日本語の情報が少なく、シューティングゲームとレースゲーム、カードゲームの情報しか見つかりませんでしたが、この記事を書くために改めて調べてみると日本語の情報やゲームの種類もかなり増えていました。

日本でも個人で制作しているフリーゲームの種類も豊富で、RPGやシミュレーション、サウンドノベルなどいろいろなゲームを遊ぶことができるようになっていました。

 

驚いたのがスマホゲーム。

まだ種類はそこまで多くないですがiPhoneで視覚障害者がスマホを操作するために使うボイスオーバーという音声アプリに対応したゲームアプリが増えていました。遊ぶために少し工夫は必要みたいですが「かまいたちの夜」や「ガールフレンド(仮)」などの有名タイトルが音声環境で遊べるようになっているのもうれしい情報です。

最後に

私は個人で音楽・イラスト・ゲームなどを作成して発表している方の作品を見るのが大好きです。日本でも製作者さんのアイディアプレイヤー自身の工夫次第で遊べる作品がたくさんありますし、現在もいろいろな作品を楽しんでいます。

個人や企業問わず、話題になったゲームを一緒に楽しみ、共通の好きな作品の話題で盛り上がれるときが日本でも来るといいなぁと思っています。

 

 

ゲームだけではなく旅行も!

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