視覚障害者の補装具の一つに遮光眼鏡というものがあります。
見た目はサングラスなんですが、眼鏡として機能します。
ただ、ちょっと特殊な眼鏡なんです。
その「特殊さ」のおかげで私は生活が助かっています。
そこでどんな眼鏡なのかを少しだけ紹介していきたいと思います。
はじめに
前回は「補装具が何なのか?」とか「申請に時間がかかる」とか補装具に関することをちょこちょこ話をしました。
その中で私は遮光眼鏡を使っていると話したはずです、きっと。
まぁ、話していたかはどうでもよくて、現在遮光眼鏡を使っているんです。(それが大事!)
要するに、遮光眼鏡の話をしたいんです。
「何でか?」って。
それはもう掛けた時の驚きが凄かったからにほかなりません。
ですから、今回は遮光眼鏡の良さを一方的に伝えていこうと思います。
興味のない人はスルーしてください。(時間のムダになること請け合いです)
とりあえず、買ってみたかったので…
これまで私は視覚障害者であることは伝えてきたのですが、病名までは話していませんでした。(理由は特になく、何となくです)
ただ、今回は病名を伝えておかないと話が進めづらいので、まずはそこから。
私は網膜色素変性症という病気です。
この病気の特徴の一つに夜盲や鳥目といった光を感じにくくなる点があります。(ここテストに出るくらい重要!)
そのおかげでまぶしすぎるところや逆に暗いところ、それから明暗の差が激しいところでは、物が見にくくなります。
で、その症状を和らげるのに遮光眼鏡が役立つと医師に言われていたわけです。
そして、障害者手帳の手続きなどをしているうちに、遮光眼鏡が補装具で、しかも申請をすれば通常の金額よりも安く手に入れられるのを知ったのです。
それからしばらくして、通勤の都合上「補装具が必要なんじゃないか?」と思うようになりました。(主に白杖なんですが)
そこで、「補装具の申請がどうなっているのか」や「金額がどのくらいか」を知ることも含めて購入をしてみることにしたのです。
正直に言って、ただ買ってみたかっただけなんです。
しかも「安く手に入るならラッキー!」くらいの感覚で。
見た目はサングラス
何だかんだで申請を済ませて、遮光眼鏡を手に入れることができました。
で、この眼鏡なんですが
「見た目はサングラス、機能は眼鏡」
といった感じで、某コナンのキャッチフレーズみたいになっています。
本当に見た目はサングラスです。
何せ私が現在使っている眼鏡のレンズはオレンジ色。
といっても、物や風景がオレンジ色に見えるというわけではありません。
普通に目で見ているのと変わらない色彩が広がっています。
それどころか、夜街灯や建物の明かりがあれば出歩くこともできます。(ただ、不審者に見られないか少し不安だったりします)
このおかげで夜に出歩くのも怖くなくなります。
そんな風にしてくれる眼鏡のレンズの色はオレンジだけではありません。
覚えている限りですが、黄色・緑・青がありました。
ただ、これは好きな色を選べるわけではなくて、眼科でどの色が合っているかという検査をして、処方箋を作ります。
ですから、好き好んでオレンジ色にしたわけではないことは強く主張しておきます。(オシャレじゃないんです)
はっきり見えるんです!
では、ここでやっとなんですが、遮光眼鏡のどこに感動したのかをお伝えしますね。
まず、
「物がはっきり見える!」
しかも、
「ブルーライトもカット!」
となると、あとは「お尻で踏んでも壊れない」となりそうですが、そうはなりません。
フレームは通常のものですから、ちゃんと壊れます。
特殊なのは、あくまでレンズです。
このレンズが強い波長の青色光や紫外線を効果的にカットしてくれるので物がはっきり見えるようになるのです。
私の場合だと、物の輪郭がはっきりし、色も鮮明に見えるようになりました。
一番驚いたのが、木々の葉の緑が想像以上に緑色だったということです。
「今まで見ていた景色は何だったのか!」
と思うほど驚きました。
もし、遮光眼鏡を手に入れてなければ苦痛を感じながら外を歩いていたことでしょう。
そのくらい今では欠かせないものとなっています。
さいごに
あなたが今もし金銭面ではなく、気持ちの面で補装具の購入を迷っているのなら、購入することをおすすめします。
なぜなら、私のように使ってみないとその良さは分からなかったりします。
それに実際に購入してみないと必要か判断できません。
私なんてついでに購入した遮光眼鏡の方が必須になっていて、メインで購入した白杖は使っていませんから。
ですから、まずは購入をしてみませんか?
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