人は視覚を失った状態でも「見ること」は可能です。
脳が別の回路を形成したり技術を習得したりすることによって、それを実現しています。
具体的にどういったことなのか簡単に話をしていきたいと思います。
はじめに
私は網膜色素変性症という進行性の病気でいずれ目が見えなくなる可能性がります(出だしから重くてスイマセン)。
なので、そういった不安がずっとつきまとってはいます。
でも、それと同時にたまに思うことがあります。
「目が不自由になるにつれて視覚以外の感覚が研ぎ澄まされるんじゃないか」と。
そして、いつか盲目の超人になれるのではと妄想したりします。
そこで、そんなことありえるのか調べてみました。
見えていないけど見えている?
ありえるか、ありえないかで言うとありえるようです。
しかも、「見えていないけど見えている」という不思議な感覚を持った人が一定数いるみたいです。
その名も「ブラインドサイト」
詳しく調べようとすると、かなり難しい話になりそうだったので分かった範囲でザックリ説明しますね。
要は、脳内の見るための回路がダメになり別回路を形成して光を感じたり障害物を避けたりできるが、避けた本人は「なぜ、そうしたか理由を説明できない」といったような感じのものです(念押ししますが、かなりザックリです)。
なので、脳の問題で見えなくなった人にみられるそうです。
耳をすませば
「見えていないけど見えている」
それはブラインドサイトだけじゃないようです。
「音」
これを使って世界を「見る」のです(いかにもな感じですねぇ~)。
それは「エコーロケーション」と呼ばれるもので、音で見るための技術や方法というと分かりやすいでしょう。
これも、ものすご~く簡単に説明しますね(難しいこと苦手なので)。
舌や指を鳴らして、その反響で周囲の状況を把握するのがエコーロケーションです。
コウモリやイルカが使っている方法なのだそうです。
で、この技術を達人級に極めると自転車を乗りこなしたり、物の大きさを言い当てたりすることができちゃいます。
なぜ断言したかというと、ダニエル・キッシュさんの動画を見たからです。
この方、まさしくエコーロケーションの達人で、自転車は目が見えているんじゃないかと疑いたくなるくらい自然に乗っています。
おそらく「ダニエル・キッシュ」で検索するとマジックか何かと思うくらい信じられない映像が見られると思います。
自分にできるのか?
では調べた結果、自分にできるかというと
「どっちも無理!」
とくに、ブラインドサイトに至っては見えなくなる理由が違います。
私の場合、脳に伝えるための神経などがダメになるためブラインドサイトには該当しないでしょう。(もし該当したら、ちょっと嬉しいかも)
一方、エコーロケーションは訓練次第では身につけられる技術だそうなので、あくまで現時点で無理ということにしておきます。
ただ、落ちた硬貨の音には瞬時に反応できるのでマネーロケーションなら身についている自信があります(そんな技法はないけどね)。
あっ、でも、これからはキャッシュレスの時代なので落ちた硬貨に反応できても大して意味ないですね(笑)
さいごに
「見えていないけど見えている」を解明する研究は国内外さまざな機関で進められているみたいです。
ですから解明されれば、そのうち見えていない人でも見ることのできる手軽なツールやデバイスが生み出されるかもしれません。(もしかしたら、もうあるかも)
勝手な想像ですが、きっとX-menのサイクロプスが付けているアレ(名前あるのかな?)みたいなものになると思っています。
コチラの記事もどうぞ